日本人の恐ろしいところ―華字メディア

Record China    2022年8月31日(水) 21時0分

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華字メディア・日本華僑報に26日、「これもまた日本人の恐ろしいところの一つだ」と題する記事が掲載された。

華字メディア・日本華僑報に26日、「これもまた日本人の恐ろしいところの一つだ」と題する記事が掲載された。

記事は、日本で手工業などの老舗企業の多くが苦境に立たされている現状について四つのポイントを挙げた。

一つ目は「技術の発達による価値観の変化」で、「かつて人々は物を使えなくなるまで修理しながら使っていた。それが技術の進歩で大量生産が実現したことで物の価格が安くなり、壊れた物は捨てて新しい物を買うようになった。消費の価値観が一変したことで、伝統的な手工業者の道が狭まった」と指摘した。

二つ目は「市場の需要の減少」。記事は一つ目と同様に技術の進歩を上げ、それによってますます多くの質の高い製品が生産されたことで「100年企業と言われる老舗の製品は市場の需要を失い、会社を継続することが難しくなってきている」と述べた。

三つめは「利益の減少」。記事は「需要の減少と共に利益を上げることも難しくなり、職人は食べていくことも困難になった。当然、見習いを募集する余裕もない。また、メディアを通して職人の大変さが明らかになると、若い人たちは苦労してまで前途が明るくもなく、収入も低いこの業界に身を投じようとしなくなった。これもまた100年企業の存続を困難にしている」と論じた。

四つ目は「職人の減少」。記事は「上記三つの要因により、伝統的な手工業と共に職人も減少し、継承者不在により技術が途絶えてしまう」と説明。これが、「悲しいが受け入れるしかない結末」になっているとした。

記事はこの四つの点から「日本の老舗企業の多くは末路をたどり始めていると言える」とする一方、「老舗企業にできること、できないことに目を向けるより、日本の職人の文化・精神の伝承に目を向けた方が良いのではないか」と指摘。「手工業が終わりを迎えるとしても、文化や精神は日本人の血に深く溶け込んで受け継がれてきたものだからだ」と論じた。

その上で、「厳格さや繊細さ、真面目さ、こだわり、精進など、職人たちが持つ意識はそのほとんどが日本人の美徳となっている。職人の文化・精神は日本社会全体に広く認められ、尊重され、大いに発揚されており、常に潜在意識の中で日本人の言動の規範となっている。そしてこれは日本全体として、対外的に極めて強い力を示している」とした。

記事は最後に、「日本製品が世界に誇れるようになったのは、もちろん少数の職人だけの功績ではなく、長い間、職人文化・精神に薫陶されてきた日本人全体の功績である。われわれ(中国人)はよく『日本人は恐ろしい』と言うが、これもまた日本人の恐ろしいところの一つであり、われわれが本当に注目し、研究し、学ぶ必要があるところなのだ」と述べた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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