偉大な指導者の不在で西側は再起不能に―米メディア

Record China    2022年9月9日(金) 20時0分

拡大

中国メディアの参考消息は7日、米紙ボストン・グローブに「偉大な指導者の不在で西側は再起不能になっている」とする記事が掲載されたと報じた。

中国メディアの参考消息は7日、米紙ボストン・グローブ(電子版)に「偉大な指導者の不在で西側は再起不能になっている」とする記事が掲載されたと報じた。以下は参考消息が紹介した記事の概要。

現在のこの激動する歴史的な時において、西側諸国の指導者の資質は過去数世代の指導者に及んでいない。指導者の資質の低下は明らかな影響をもたらしており、巧みな外交で避けられたかもしれない戦争が今、ウクライナで猛威を振るっている。「グローバル・サウス」の国々は米国とその同盟国が押し付けようとする「ルールに基づく国際秩序」から遠ざかりつつあり、それと同時に「これは米国とその同盟国が西側の権力を固めるための隠れみのだ」と指摘する。かつて冷戦終結早々、西側を団結させたビジョンは今、崩れつつある。経済制裁と軍事力を継続的に運用する以外、西側には筋道の通ったいかなる戦略もない。

ジョンソン氏が3年間の災難的執政の後に辞任を発表して以来、英国に事実上あったのは暫定内閣だ。ドイツはショルツ首相が率いる3党連立政権だ。フランスには強力なマクロン大統領がいるが、有権者は今夏、マクロン氏のライバルらがコントロールする議会を選出することで彼に圧力をかけた。米国のバイデン大統領は間もなく80歳を迎える。バイデン氏の主なライバルのトランプ氏は感情をあおるのに長けた政治家で、治国の道に対する基本的な識別すら欠けている。

過去はそうではなかった。英国はウィルソン氏、サッチャー氏という大物を生んだ。人々がその政策をどう見ようとも、2人は一貫した世界観を持つコンダクター的な人物だ。フランスはドゴール氏からポンピドゥー、ミッテラン、シラク各氏に至るまでさらに良くやったと言える。ドイツは幸運にもブラント、コール、メルケル各氏を擁した。米国にも以前、オバマ氏が現れた。今、こうした国々で彼らに対応できる人物を探しても無駄だ。

過去を懐かしむ気持ちは99歳の外交政策の長老、キッシンジャー氏の異例の復帰に寄与した。キッシンジャー氏の新著は彼が敬意を払う世界的指導者への評価を行っている。彼が出した結論によると、リーダーシップには三つの資質、つまり「先見性を奮い立たせ、維持する能力、今の感情に巻き込まれることに抗う能力、一種の歴史意識」が必要だ。現在の西側の指導者らにこれらの資質を探してみよう。(翻訳・編集/野谷

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携