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中国のシャインマスカット、作付面積増え手頃な価格に、韓国では別品種の流出発覚

Record China    2022年9月11日(日) 9時30分

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日本から中国に持ち出された「シャインマスカット」の作付面積が急増し、手頃な価格になった。韓国では同様に流出した別の高級ブドウが販売されていることが分かった。写真は中国のシャインマスカット。

日本から中国に持ち出されたブドウのブランド品「シャインマスカット」の作付面積が急増し、一般消費者が手頃な価格で手に入れられるようになった、と中国メディアが報じた。農林水産省は果物の種苗の海外流出阻止に全力を挙げているが、韓国では別の高級ブドウが販売されていることが分かった。

日本国内で開発されたブランド品の農作物が海外で栽培されるケースは後を絶たないことから、農水省は昨年4月、種苗法を改正。農産物の新品種の海外への持ち出しに規制がかけられるようになった。シャインマスカットはそれより前の2016年前後に持ち出されたとされ、同省はシャインマスカットの中国における損失だけで年間100億円以上に上ると試算している。

中国新聞網が紹介した中国科学院果樹研究所のデータによると、16年には1万ヘクタールにも満たなかったシャインマスカットの作付面積は全土に拡大し、20年には約5万3000ヘクタールになった。

シャインマスカットは電子商取引(EC)サイトを通じて全国に販売。内陸部の四川省で栽培されているシャインマスカットは自然環境に恵まれて十分な日光が降り注ぎ、昼夜の温度差が大きいため、糖度の高いブドウに育ち、その品質の良さから、北京や上海広州深センなど沿岸の都市部で広く販売されている。

作付面積の増加やECサイトの利用で価格も低下。中国新聞網は「かつて高額だったシャインマスカットが求めやすい価格になってきている」と伝えた。

一方、農業協同組合新聞によると、石川県で開発された高級ブドウ「ルビーロマン」と韓国で「ルビーロマン」と称して販売されているブドウの遺伝子型が一致した。「ルビーロマン」は08年にデビューし、現在は118戸の農家が生産し、昨年の生産量は約2万4000房に上る。

県によると、韓国で「ルビーロマン」と称するブドウが販売されているとの報道があったことを受けて、8月に韓国のデパートで販売されている商品を入手して国の検査機関で鑑定した結果、遺伝子型が同じだった。韓国ですでに「ルビーロマン」の名称で商標登録されていた。

県は苗木が流出したとみて、生産農家に管理強化を求めるとともに、「ルビーロマン」と称する韓国産が他の国で販売されないよう、米国やヨーロッパなどで商標登録を進めている。農水省は同様の事態を防ぐため、重要品種についてはできるだけ品種登録をするよう都道府県などに呼び掛けている。韓国の「ルビーロマン」は石川県産に比べると小粒で糖度が低く、価格も安いという。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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