中国最大級の視聴者評価賞「華鼎賞」の公式ウェイボーは11日、中国の著名俳優リー・イーフォン（李易峰、35）について、「華鼎賞栄誉称号管理弁法」に基づき、第22回華鼎賞「最優秀主演男優賞」などの称号を取り消すと発表した。

リー・イーフォンをめぐっては、北京の警察当局が、買春をしたとして行政拘留処分にしたと報じられている。

華鼎賞の栄誉管理員会は2020年12月、「道徳的なボトムラインを超えないこと、法律のレッドラインに触れないことは、人としての基本準則であり、公的人物が率先して守るべき行為だ」との認識を示し、「華鼎賞栄誉称号管理弁法」を制定。栄誉称号獲得者が、犯罪や違法行為により刑罰や行政拘留処分を受けた場合や、華鼎賞「中国演芸名人社会責任自律宣言」の規定に違反した場合などに栄誉称号を取り消した上で公表するとしている。リー・イーフォンも同宣言に署名している。

07年に芸能界デビューしたリー・イーフォンは、日本のアニメ「テニスの王子様」を原作とした09年の「網球王子」でドラマデビュー。代表作は14年のファンタジー時代劇「古剣奇譚（邦題：古剣奇譚～久遠の愛～）」など。17年の第22回華鼎賞で「最優秀主演男優賞」「全国の観衆が最も愛する映画・テレビスター」に選ばれていた。（翻訳・編集/柳川）