anomado 2022年9月16日(金) 9時20分
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買春行為により北京公安局に身柄を拘束された俳優リー・イーフォン。すべての音楽とドラマ作品が各プラットフォームで削除されるなど、デビュー以来築いてきたものが一瞬で砕け散った。
11日、買春行為により北京公安局に身柄を拘束された中国の俳優リー・イーフォン(李易峰)。この衝撃発表を受け、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でのフォロワー数が一夜にして33万人激減した他、すべての音楽とドラマ作品が各プラットフォームで削除されるなど、デビュー以来築いてきたものが一瞬で砕け散った。
特にリー・イーフォンが広告塔を務めてきた計14社に上るブランドだが、このほどの不祥事報道を受け、契約打ち切りおよび満期発表が相次ぎ、リー・イーフォン側が負担すべき違約金は1億元(約20億7300万円)に上ると報じられている。
「流量明星(トラフィック効果の高い人気スター)」が持つ影響力を販売戦略につなげたいのがブランド側の思惑だが、昨年初めに代理母問題と脱税疑惑で封殺された女優ジェン・シュアン(鄭爽)、同年末の泥沼離婚とスキャンダルで活動休止に追い込まれた歌手で俳優のワン・リーホン(王力宏)、今年3月の脱税疑惑で封殺された俳優ダン・ルン(●倫、●は「登」におおざと)など、アンバサダーを務めるスターのスキャンダル発覚のたびに、ブランド側は契約打ち切りなどの対応に追い込まれてきた。
中国でブランドのプロモーション業務に携わっている専門家は、スターのスキャンダルは、所属会社の危機対応能力のみならず、ブランド側のリスクヘッジ能力も試され、広告塔に起用する人物の考察、リスクヘッジ対策の構築がブランド側の急務になっていると指摘する。
紹介によると、高級ブランドはブランド・アンバサダーの他、ブランド・ミューズ、ブランド・フレンズなど、異なるタイトルでそれぞれのスターと提携関係を結び、リスクを分散させている。また、アンバサダーに起用するまで、1、2年から4、5年にわたる、スターの素行を見極めるための長い観察期を設けるブランドもあるという。
最近は、東京オリンピックで大活躍したスー・ビンティエン(蘇炳添)や北京冬季オリンピックでの注目若手選手、アイリーン・グー(谷愛凌)、スー・イーミン(蘇翊鳴)などポジティブなイメージを持つ人物をアンバサダーに起用する動きも目立っている。
ブランドイメージ戦略でとりわけ注目されているのがバーチャルアイドルの起用だ。柳夜熙、AYAYI、阿喜、翎 Lingを代表とするバーチャルヒューマンは一部のブランドと戦略的パートナー関係を結んでいて、ワン・イーボー(王一博)が所属する楽華娯楽集団(YHエンターテインメント・グループ)も3790万元(約7億8500万円)の年間売上(2021年)を貢献しているA-SOULを傘下に置いている。さらに、高級ブランドのバーバリーはTikTok中国国内版「抖音」(Douyin)の「抖音仔仔」機能で生成されたバーチャルヒューマンをアンバサダーに起用したとも伝えられている。
ネガティブ要素が一切見当たらないバーチャルアイドルだが、果たしてアンバサダー起用の新常識になるのか。注目が集まっている。(編集/RR)
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