2022年9月14日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、中国の人気俳優リー・イーフォン（李易峰）が買春容疑で当局に拘束されたと報じた。

記事は、北京市公安局が11日、「先日摘発した犯罪案件で、俳優の李某（男、35歳）の身柄を確保した。当該人物は複数回にわたり買春を行ったと自供しており、すでに法に基づき行政拘留している」と発表したことを紹介。その後、中国政府系メディアによって「当該人物」がリー・イーフォンであると報じられ、中国社会に大きな衝撃を与えたと伝えた。

また、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）では「娼婦がリー・イーフォンに『サービス』を行う前にすでに警察は狙いを定めており、買春行為に及んだところで捕まえた」との情報が流れていると紹介するとともに、昨年10月には著名なピアニストのユンディ・リ（李雲迪）氏も同様に買春で北京市警察当局に拘束を受けたことと合わせて「警察は一体どのようにして買春の現場を押さえているのか」との疑問の声が出ているとした。

その上で、北京市のある弁護士の解説として、従来の売買春行為は現金のやり取りだったため追跡が難しかったのに対し、現在はモバイル決済が主流となっているため、身柄を拘束した1人の娼婦の携帯電話に残っている決済記録やチャットグループから、芋づる式に売買春の容疑者を特定できるようになったと伝えている。（翻訳・編集/川尻）