人民網日本語版 2022年9月16日(金) 5時20分
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現在、グリーンモデル転換、汚染物質の排出削減はグローバルな共通認識であり、ガソリンエンジン車の販売がいつ禁止されるのかが業界で話題になっている。写真は北京。
「まもなく、私たちは蒸気機関を見るのと同じようにガソリン車を見るようになるだろう」。米電気自動車(EV)大手のテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は13日、SNSでこのように述べた。中国新聞社が伝えた。
現在、グリーンモデル転換、二酸化炭素(CO2)をはじめとする汚染物質の排出削減はグローバルな共通認識であり、ガソリンエンジン車の販売がいつ禁止されるのかが業界で話題になっている。
これまでに欧州連合(EU)が「2035年までにEU域内でのガソリンエンジン車の販売を禁止する」との共通認識に達した。米国カリフォルニア州大気資源局(CARB)もこのほど新たな規定を可決して、35年までに新たなガソリンエンジン車の販売を全面禁止にするとした。
中国も動き始めている。海南省がガソリン車禁止の第一声を上げ、30年までに省内でのガソリン車販売を全面禁止するとし、同省は中国で初めてガソリン車の販売を禁止する省になった。
「幕を下ろし」つつあるガソリン車に比べて、新エネ車産業は今、凄まじい勢いで発展を遂げている。
今年上半期、新型コロナウイルス感染症などのマイナス要因の影響の中で、世界の自動車販売量は減少した。そうした中にあって、世界の新エネ車産業は流れに逆らって伸び続け、販売量が前年同期比66%増の420万台に達した。中国の新エネ車の発展ペースと市場規模は引き続き世界を牽引している。
市場化の面では、中国の新エネ乗用車の普及プロセスが加速し続けるのに伴って、新エネ商用車の普及応用も目に見える成果を上げた。21年末現在、全国の都市部の路線バス(トロリーバス)70万9400台のうち、完全電動バスは41万9500台で59.1%を占めている。
長安汽車の朱華栄(ジュウ・ホアロン)会長が述べたように、中国の新エネ車は今や、かつてのような技術が誕生したばかりで、政策が誘導する段階から、一般に普及する段階に入り、中国自動車工業の発展を支える重要な力へと徐々に成長している。
現在、新エネ車産業は非常に盛んで、ガソリン車にとっては極めて大きな打撃を与えている。今後、ガソリン車は次の「蒸気機関」になって、歴史の舞台から姿を消すのだろうか。新エネ車がガソリン車に完全に取って代わり、交通の主役に躍り出るのだろうか。
業界の専門家は、「長期的に見て、ガソリン車が歴史の舞台から退くのが大きな流れだが、本当にいつ退場するのかは、今後の技術の発展状況を見なければならない。今指摘しておかなければならないのは、欧州がすでに2035年までにガソリン車を禁止すると発表したが、これからハイブリッド車が一定の役割を果たすのかどうか、今はまだ評価中だ」と述べた。
同専門家は続けて、「中国にとっては、バッテリー電気自動車と水素自動車が将来の新エネ車発展の方向性であることは間違いない。省エネ・汚染物質排出削減を大きな前提として、中国も複数の技術路線が十分に発展することを認めている」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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