今夏にヒットした中国のファンタジー時代劇ドラマ「蒼蘭訣」の番外編で、女優ワン・ユエイー（王悦伊）の名前がキャスト紹介から消滅。過去にSNSで日本を称賛していることが原因ではないかとみられている。

動画配信大手・愛奇芸（iQIYI、アイチーイー）で配信された「蒼蘭訣」では、「丹音仙子」を演じた26歳の女優ワン・ユエイーも人気が急上昇した。同作はファンの期待に応えて、今月12日と16日に番外編を公開。しかし、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）のドラマ公式アカウントが公開した番外編のPRに、キャストにワン・ユエイーの名前が入っていないことが分かった。

「蒼蘭訣」では、チャン・リンホー（張凌赫）が演じる「長珩仙君」および、主人公の弟でチャン・チェンシャオ（張宸逍）が演じる「巽風」と、「丹音仙子」との恋模様が描かれている。しかし、本編の配信中には「ストーリーが繋がらない」と視聴者から声が上がり、ワン・ユエイーの出演シーンが大幅にカットされたのではないかと指摘されていた。

この原因について、ワン・ユエイーが過去にウェイボーで行った投稿が問題視されたとの報道も。デビュー前の2016年、東京五輪のパフォーマンス映像を称賛する投稿を行ったほか、日本に旅行した時の浴衣姿の写真も投稿。さらに日本の空気を「いい香り」と記し、北京を批判的に表現した投稿も見られる。人気・知名度の上昇と共に、過去のこういった発言が注目され、一部のネットユーザーからは「親日」と批判されていた。

ワン・ユエイーは17年にデビューし、映画「陰陽師: 二つの世界」やドラマ「喬家的兒女」「一生一世」などに出演。21年のドラマ「君を見つけた～僕の最愛の友達～」では主人公の親友の大学生を自然体で演じ、好評を得た。また最近では、人気男性歌手ホア・チェンユー（華晨宇）との交際のうわさでも注目されている。(Mathilda)