人民網日本語版 2022年9月20日(火) 10時30分
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「天問1号」火星周回モジュールは15日現在で軌道上をすでに780日以上飛行しており、火星ローバー「祝融号」の累計走行距離は1921メートルに上っている。
中国国家航天局の発表によると、「天問1号」火星周回モジュールは15日現在で軌道上をすでに780日以上飛行しており、火星ローバー「祝融号」の累計走行距離は1921メートルに上っている。予定されていた科学探査任務を完了し、科学探査の生データを1480GB取得している。科学研究チームは中国が独自に取得した科学データの研究を通じ、豊富な科学の成果を手にした。人民日報が伝えた。
着陸エリアに分布しているコーン地形、ランパートクレーター、流路などの地形の総合研究により、上述した地形の形成と水の活動の間にある重要な関係を解明した。
カメラの画像とスペクトルデータを通じ、着陸エリア付近の板状硬岩の中から水を含む鉱物を発見したことで、今から10億年前以降の着陸エリアに大量の液体水活動があったことを証明した。
また、カメラの画像と火星ローバーの轍などの情報を結びつけ、着陸エリアの土壌の支圧強度が高く、摩擦係数が低く、水活動と関連し、しかも風沙による摩損の特徴があることを発見した。
これらの新たな成果は、火星の風沙と水活動が地質および環境の変化に与えている影響を明らかにし、火星のユートピア平原に海洋が存在したという説の強力な根拠となり、火星の地質及び環境の変化への科学認識を豊富にした。関連する成果はすでに国内外の権威ある学術誌に掲載されている。
また、科学研究チームは天問1号の探査データを利用し、火星表面の岩石の密度と地表の侵食の程度との関係、近火星宇宙環境におけるイオンと中性粒子の分布状況、火星の重力場などの一連の優秀な科学成果を手にした。
火星周回モジュールは現在もリモートセンシング使命軌道で科学探査を展開中で、科学データを持続的に蓄積し、火星への認識を深めるため中国の貢献を成し遂げている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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