2014年6月23日、中国企業との広告契約を解除した韓国の俳優キム・スヒョンと女優チョン・ジヒョンについて、巨額の違約金が報じられている。台湾メディアの中央社が伝えた。

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キム・スヒョンとチョン・ジヒョンは韓国ドラマ「星から来たあなた」の主演コンビ。同ドラマが中国で大ヒットした影響で、2人も空前の人気を獲得している。これに目をつけた中国の不動産大手・恒大グループは、同社が展開するミネラルウォーター事業のイメージキャラクターとして2人を起用。しかし、キャッチフレーズに「長白山」の名前が使われていることに、韓国側が敏感に反応。またたく間にネット上での論争に発展した。

中国と北朝鮮の国境にある「長白山」は、朝鮮半島では「白頭山」と呼ばれており、20世紀以降の韓国ではナショナリズムの象徴となった。このため、人気スターが「長白山」の名前をPRするのは「許すまじ」というものだ。2人について「売国奴」と激しい論調まで飛び出すほどで、両者の所属事務所は今月20日、 恒大グループとの契約を急きょ解除したと発表している。

中央社の報道によると、2人はすでにテレビCMの撮影も終えていた。今回の契約解除によって発生した違約金は、それぞれ100億ウォン（約10億円）ほどになるという。キム・スヒョンの所属事務所は、「違約金は非常に巨額で損失も大きい。しかし問題を解決するため、今回の決断は絶対にしなくてはならないものだった」とコメントしている。（翻訳・編集/Mathilda）