Record China 2022年9月24日(土) 16時30分
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カンボジアのシアヌークビル市沖合いで22日午後9時ごろ、中国人41人を乗せた船が沈没した。同事故では1人の死亡が確認された。また23日時点でも20人程度が行方不明になっている模様だ。
カンボジアのシアヌークビル市沖合いで日本時間22日午後10時ごろ、中国人41人を乗せた船が沈没した。中国外交部は日本時間23日3時35分付で、一人の遺体が引き揚げられたと発表した。さらに同日午後23時21分付で、21人が救助されたと発表した。情報は断片的だが、同時点でまだ20人程度が行方不明になっていたとみられる。事故の背景として、カンボジア国内では違法な仕事に従事するために、密入国などが盛んに行われている状況を指摘する声がある。
救助された中国人男性によると、11日に高速艇に乗って広州(広東省)を出発し、17日に公海上で漁船に乗り換えた。漁船はカンボジア人2人が操縦していた。22日にシアヌークビル沖合いで漁船が故障すると、カンボジア人乗組員は連絡を受けてやってきた仲間の高速艇に乗り換えて去った。残りの中国人は置き去りにされた。
カンボジア・メディアが紹介した救助現場の映像によると、漁船は船首から沈んでいった。船尾には多くの人が立っていたが、次々に海に落ちて行った。中国メディアや中国国外メディアの華字ニュースは23日時点で、中国人20人以上が行方不明とする記事を発表した。
ドイツ・メディアのドイチェ・ベレは、シアヌークビル市周辺の漁村では近年になり、中国人の投資によるカジノが林立するようになっていたと紹介した。さらに、多くの中国人が人身売買または自らの意思で密航してきて、カンボジア国内でとばく関連やネット詐欺などの違法な仕事に従事している。カンボジア当局も、捜査の結果、違法な監禁や拷問、違法な賭博や売春、人身売買の証拠が見つかったことを明らかにしていた。
8月にはベトナムとカンボジアの国境地帯のカジノで働いていたベトナム人約40人が逃走し、泳いで川を渡ってベトナムに戻った。7月と8月にも、数百人の台湾人がカンボジアなど東南アジア諸国で不法就労に誘われ、結果として暴行や性的暴行、複数回の人身売買などの被害を受け、帰郷できないでいると伝えられた。(翻訳・編集/如月隼人)
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