人民網日本語版 2022年10月3日(月) 11時30分
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三峡ダムエリア初の高速鉄道「鄭渝高速鉄道」が開通して、9月27日で100日となった。
三峡ダムエリア初の高速鉄道「鄭渝高速鉄道」が開通して、9月27日で100日となった。河南省鄭州市と重慶市を結ぶ「鄭渝高速鉄道」は、中国の「八縦八横」高速鉄道網において重要な位置を占めている。同高速鉄道の開通により、雲陽県、奉節県、巫山県の3県は鉄道のない歴史にピリオドを打った。三峡ダムエリアと中原エリア、華北エリアを繋ぐ便利な路線で、重慶の北東にある三峡ダムエリアの都市群から2時間で重慶に行くことができるようになり、所要時間が大幅に短縮された。
鄭渝高速鉄道が開通してからの100日間、重慶市の中心部にある重慶北駅と重慶西駅の両駅から出発した旅客は延べ約274万7000人、到着した旅客は延べ約276万8000人となっている。このように、重慶から出発する旅客も、重慶に到着する旅客も非常に多くなっているというのが同鉄道の特徴だ。「高速鉄道に乗って『三峡』に旅行」、「移動時間を短くして、観光地をじっくり観光」というのが新たなトレンドとなっている。アクセスが便利になり、現地の人々の移動手段に変化が起きているほか、現地の経済・社会発展に強力な原動力が注入されるようになっている。
■移動時間が大幅短縮
巫山県出身の龔克華さん(72)は退職後、妻と共に重慶市の中心部に引っ越し、息子たちと一緒に暮らすようになった。そんな龔さん夫婦は9月27日、初めて高速鉄道で巫山県に戻った。「久しぶりなので、半月くらいはとどまって、友人たちに会いたい」と龔さん。
そして、「昔は巫山県から重慶に行くためには船で2泊しなければならず、3日かかった。その後、高速船で10時間で行けるようになり、そしてバスで5時間半で行けるようになった。前回、巫山県に帰った時は、重慶から高速鉄道に乗って万州まで行き、バスに乗り換えた。全部で5時間かかった」と話す。
重慶で働いている金さんは、週に1回、仕事の都合で巫山県に行かなければならないという。そんな金さんは、「『鄭渝高速鉄道』が開通して、重慶市の中心部から巫山県まで2時間で行けるようになった。高速鉄道は安定していてとても快適。朝に高速鉄道に乗って巫山県に行き、仕事を終わらせて午後5時に重慶に向かうことができる。高速鉄道が開通する前は、日帰りすることはできなかった」と喜ぶ。
アクセスが便利になり、観光のポテンシャルが発掘されている。巫山県、奉節県、雲陽県に向かう観光客は、以前は「長江クルージング+短距離高速列車」がメインだったものの、今では「鄭渝高速鉄道」沿線都市の鄭州といった都市からこれらの地域に向かう人も増え、エコツーリズム産業が急速な発展モードへとギアを上げている。
巫山県の文化・観光委員会の関係責任者によると、高速鉄道が開通してからの100日間、巫山県を訪問した観光客は前年同期比23.75%増の延べ736万5640人、観光総収入は同20.65%増の31億3200万元(約626億4000万円)、観光地の入場チケット購入者は延べ32万5200人に達した。宿泊の分野を見ると、重点モニタリングの対象となっているホテルの平均稼働率は、「鄭渝高速鉄道」開通前に比べて30%上昇した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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