2022年10月3日、中国メディアの観察者網は、韓国軍が軍の創設記念日に際して発表した宣伝動画の中に、中国軍の装甲車の画像が誤って用いられているのが見つかり物議を醸したと報じた。

記事によると、韓国国防部が1日、忠清南道で74回目の「国軍の日」記念式典を挙行し、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が出席してスピーチを行ったほか、韓国の陸海空軍、海軍陸戦隊と米軍兵士からなる50人の特殊部隊員が上空から降下デモンストレーションを披露した。

また、韓国軍は「国軍の日」に合わせて「国軍の決心」と題した約1分の宣伝動画を放映。ところが、動画内に中国軍の装甲車が韓国軍兵士と一緒に登場するシーンがあった。記事は「わずか3秒のシーンだったものの、目ざとい韓国のネットユーザーがミスを発見し、軍に対する批判が続々とネット上に書き込まれた」と伝えた。

そして、韓国メディアの検証により、誤って用いられた画像は中国メディアが15年に発表したもので、中国軍の92式装輪装甲車であることが判明したと紹介した。韓国国防部も2日、画像の誤用があったことを認めた上で「動画制作の監督管理の甘さは遺憾である。今後は特に留意し、同様の問題の再発防止に努める」とするともに、韓国国内のテレビ局に対して宣伝動画を放映する際に「問題のシーン」をカットして流すよう求めたとしている。

この件について、中国のネットユーザーは「さすがは全宇宙の所有者、韓国だよ」「これも韓国のものにしようとしたのではないか？」「こんなものまで盗もうとするのか」「次は中国の空母を韓国のものにしちゃいそう」「わが国の装甲車は先進的ってことだな」「韓国のこういうミスを見るの、初めてじゃないぞ」などと揶揄するコメントを残している。（翻訳・編集/川尻）