ファーウェイとオーストリア企業が5Gスマート農業構築で協力、プロジェクトは第2期に

Record China    2022年10月11日(火) 8時40分

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ファーウェイとオーストリア最大のドローンサービス提供会社のドローンテクは4日、オーストリアにおける5Gスマート農業分野の協力の進展と今後の予定などを紹介した。

華為技術(ファーウェイ)とオーストリア最大のドローンサービス提供会社のドローンテクは4日、オーストリアにおける5Gスマート農業分野の協力の進展と今後の予定などを紹介した。

ファーウェイとドローンテクは2021年に、5Gスマート農業分野の実現を当初目的に、5Gとドローン技術での提携を開始した。ドローンテクのドローンには、農地や地上のその他の状況を把握するための高精細カメラとセンサーが搭載されており、画像とデータの処理には5Gネットワークの連携が必要だ。

両社はさらに、世界的な食糧供給問題などへの関心の高まりを受けて、「デジタル化で未来の農業はどのように可能になるのか」に関するパネルディスカッションも実施するなどしてきた。同イベントではデジタル化や農業分野の企業代表者、研究者・専門家などが、5Gやクラウド、AIなどの革新的な技術によって、最古の産業形態の一つである農業のイノベーションと持続可能な発展を推進する方法について議論した。

4日の発表では、オーストリアのリンツ市近郊にある、長い歴史を持つヌスベックグート農園での、ドローン及び5GとIoT技術を結合した応用の状況が紹介された

4日には、関連ソリューションの協力が第2期に入ったことも発表された。ファーウェイは5G以外にもクラウドなどの技術を提供し、リアルタイムでの人工知能(AI)分析の技術基盤を築く。アップグレードされたソリューションは、ドローンが捉えた画像やデータを即時にAI分析し、ユーザーが合理的な作業計画を立てるために効果的な根拠を提供する。農業分野では、この技術は農家が害虫を発見したり、農作物の成長状況を理解したり、収穫量を予測したりすることに役立つ。また、水や殺虫剤、化学品を「必要な場所に必要な量だけ」投入することができるので、使用量を最大限に減らし、農業におけるクリーンで持続可能な発展を推進に役立つ。

「デジタルスカイ」と名づけられた第2期プロジェクトでは、ドローンサービスをシェアリングエコノミーモデルに発展させる計画もある。将来的には企業や市政府、個人ユーザーがドローンをレンタル/リースし、農業や太陽光発電、交通、電力など多くの分野でスマート化されたシ状況分析を展開できるようになる。

オーストリア政府のアンドレアス・ライヒハルト財務次官は同プロジェクトについて、「ファーウェイとドローンテクはオーストリアでまず、ドローンをアスパラガスとブドウの栽培に利用し、リアルタイムの画像認識で農作物の成長を分析し、作物の収量と品質を向上させた。オーストリアはデジタルトランスフォーメーションの機会を捉えたいと考えており、そのためには優れたインフラを整備する必要がある。その重点になるのが5Gだ」と述べた。

農業分野で5Gドローンを使う上での最大の課題はネットワークのカバー範囲だ。5Gネットワークは現在のところ、主に地上や屋内のエンドユーザーを対象に設計されているが、ドローンの飛行高度は通常50メートルかそれ以上だ。そのため、ドローン向けの5Gネットワークの高品質のカバーの開発が必要だ。

ファーウェイ・オーストリアのエーリヒ・マンツァー副最高経営責任者(副CEO)は、「5G技術の3つの重要な応用の特徴は、高帯域幅と低遅延、さらに数百万人分の端末装置の接続が容易であることだ。ドローンと5GおよびAI技術を結びつけることで多くの資源集約型分野の問題を解決できる」と述べた。

ドローンテクのデービッド・ホプフCEOは「AI技術を利用したドローンは、農業の将来的な持続可能性を推進する重要な要素だ。ファーウェイと共同開発したソリューションは、農薬や化学肥料の使用を大幅に削減できるだけでなく、農業の効率を高め、労働コストを削減することで、食品サプライチェーンの持続可能性を高めることができる」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人


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