Record China 2022年10月13日(木) 7時0分
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9日、網易に、ドイツの自動車メーカーが中国に見切りをつけるか悩む中、日本メーカーはすでに動き始めているとする文章を掲載した。
2022年10月9日、網易に、ドイツの自動車メーカーが中国に見切りをつけるか悩む中、日本メーカーはすでに動き始めているとする文章を掲載した。以下はその概要。
あるドイツメディアが2日、中国におけるドイツ自動車メーカーの苦境を伝える文章を発表した。それは「中国本土ブランドの急速な台頭のせいでドイツ車の販売量は年々急降下しており、中国が巨大な消費市場と優れた製造能力によって、自動車業界の大部分のサプライチェーンを強引に占拠した。ドイツの自動車企業にとって中国市場は『もはやうま味はないが、それでも捨てるにはもったいない』存在だ」といった内容で、ドイツ国内で注目を集めた。
そのように感じているのはドイツメーカーだけではない。そして、ドイツメーカーはまだ中国から離れようかと考えている段階だが、日本のメーカーはその先を進んでいる。先日、ホンダが世界のサプライチェーンを見直して中国と他地域のデカップリングに取り組んでいるという報道が日本メディアから流れ、マツダも中国への依存度を減らして日本国内での在庫積み増しに動き始めたと報じられた。
日本の自動車産業界は、世界の自動車サプライチェーンの大部分を中国に依存しすぎていると認識している。そして、中国国内市場でも中国国産ブランドの台頭により利益が得にくくなっていることから、自動車製造業を日本国内に戻すとともに、海外の製造拠点の軸を東南アジアやインドに移そうと考えているのだ。
しかし、ドイツや日本のメーカーが中国を離れ、中国抜きのサプライチェーンを構築した場合、失った中国市場を埋める代わりは存在するだろうか。この数十年、日本やドイツのメーカーは中国でライバルがほとんどいない中、がっぽりと金もうけをしてきた。今だって販売量が落ちているとはいえども、中国自動車市場シェアの41%を持っている。楽して稼ぐことに慣れすぎてしまった日本やドイツのメーカーは、中国の自動車工業の発展や、自分たちに強みのない新エネルギー車の発展は望まぬ結果だったことだろう。
ビジネスの世界は純然たるゼロサム・ゲームであり、これまで長きに渡り中国市場を占拠し続けてきた外資の巨頭が中国の現状に対して不満を抱いたり、中国を離れようとしたりするのはまあ理解できる。しかし、時代の寵愛(ちょうあい)を受けるに勝るものはないのである。コダックは最高のフィルムを作り続けているが、今やデジタルカメラが全盛の時代だ。コダックは何も悪くない。ただ、時代がフィルムを必要としなくなっただけの話なのだ。(翻訳・編集/川尻)
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