Record China 2022年10月13日(木) 22時0分
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12日、毎日経済新聞は、中国市場監督当局による抜き取り検査で、女性向けの服から基準値の27倍に相当する発がん性物質ベンジジンが検出されたと報じた。
2022年10月12日、中国・毎日経済新聞は、中国市場監督当局による抜き取り検査で、女性向けの服から基準値の27倍に相当する発がん性物質ベンジジンが検出されたと報じた。
記事は、国家市場監督管理総局がこのほど実施した抜き取り検査で、広東省深セン市の会社が生産する女性向けの服に用いられていた染料から発がん性物質の特定芳香族アミンであるベンジジンが1キロ当たり540ミリグラム検出されたと紹介。検査の合格基準同20ミリグラムの27倍に達する含有量であり、人体の健康に対するリスクが非常に高いと伝えた。
そして、発がん性物質である特定芳香アミンから合成された染料は人体に長期間接触すると有害成分が皮膚から吸収され、一定の条件下において20種類あまりの発がん性芳香アミン化合物を形成し、活性化作用によって人体のDNA構造を改変し、病変や発がん性物質の発生を引き起こす可能性があり、膀胱がん、尿管がん、腎盂がんなどの悪性疾患に罹患するおそれがあると解説した。
問題の企業は2014年に設立で卸売業を主業務としているものの、登記の所在地や営業地点との連絡が取れないため経営異常リストに入れられた後、今年4月26日に営業許可が取り消されていたという。
記事は、この会社の製品以外にも、同省東莞市の会社が生産したデニムジャケットから基準値を超える同30ミリグラムの発がん性芳香アミン染料が検出されるなど、検査を実施した約300ロットの不合格率が19.2%に達したと紹介。不合格の理由は繊維の含有量、染色堅牢度、pH、発がん性芳香アミン染料などだったとしている。
また、専門家からは「一部の企業はコスト低減のために、環境保護要求を重要視していない」との意見が出ており、特にファッション製が重んじられる女性向けの衣料では安全性を軽視した製品が出回りやすく、一層の監督管理強化が必要だと伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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