韓国国立大学の慰安婦像問題を国政監査で議論、「撤去は理解できない」と批判する議員に大学側が反論

Record Korea    2022年10月14日(金) 7時0分

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13日、韓国・聯合ニュースなどによると、今年の光復節に忠南大学のキャンパス内に設置された慰安婦像の撤去問題が国政監査で議論された。写真は忠南大学。

2022年10月13日、韓国・聯合ニュースなどによると、今年の光復節(8月15日、日本による植民地支配からの解放記念日)に忠南大学のキャンパス内に設置された慰安婦像の撤去問題が国政監査で議論された。

記事によると、世宗市教育庁で開かれた韓国国会教育委員会の国政監査で、ミン・ヒョンベ議員が忠南大学のイ・ジンスク総長に対し「忠南大学の慰安婦像問題は18年に始まり5年がたった。忠南大学は政治的に敏感だとの理由で慰安婦像の設置を先延ばしにしてきたが、これは大学の教育目標である『正義』に反する」と指摘した。

忠南大学の平和の少女像(慰安婦像)推進委員会は8月15日午後9時ごろ、キャンパス内に慰安婦像を設置した。17年8月の設置計画開始から5年かけて実現したもので、韓国の国立大学に慰安婦像が設置されたのは初めてのことだった。しかし大学側は、慰安婦像が学校の承認を受けずに設置されたとして手続き上の問題を指摘し、撤去を求めていた。

ミン議員は「日本が誠意ある謝罪をせず、自治体に多くの慰安婦像が設置されている状況の中、学生主導の慰安婦像設置計画を阻止するのは理解できない」とし、「歴史的価値を守れない大学は技術のみを教える機関にすぎない」と批判。イ総長に「慰安婦像を強制撤去するつもりか」と問い詰めた。

イ総長はこれに対し、「大学が慰安婦像設置を政治的事案と規定したことはない。推進委員会が言いだしたことだ」と反論。「慰安婦像設置をめぐり、5年にわたって公聴会など対話の場を設けたが合意に至らなかった」とし、「こうした事案は1つの集団ではなく、全構成員の決定が必要だ」と述べた。また、「今回の設置は一方的に行われた部分があったため、推進委員会は原点から議論し直すことを決め、総学生会も『適切な手続きを踏まなかったことに問題がある』と指摘した」と明かし、「円満な合意ができるようにする」との考えを示したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「ここは日本?」「誰がどういう理由で反対して合意に至らないのか説明してほしい」「総長が親日派なのだろう」「親日勢力の根は深い」「歴史を尊重できないなら総長を辞任するべきだ」「慰安婦像の設置が構成員の協議を経なければならない事案だという言葉が一番恐ろしい」「忠南大学出身であることが恥ずかしい。慰安婦像を撤去したら許さない」など、大学側への批判の声が殺到している。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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