韓国、「異例」の貿易赤字の根源はどこに―中国紙

Record Korea    2022年10月18日(火) 8時0分

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17日、環球時報は、「韓国で異例の貿易赤字が発生した根源はどこにあるのか」と題する評論記事を掲載した。写真はソウル。

2022年10月17日、中国紙・環球時報は、「韓国で異例の貿易赤字が発生した根源はどこにあるのか」と題する評論記事を掲載した。

記事は、9月に韓国の貿易収支が25年ぶりに6カ月連続赤字となり、年間累積赤字額が288億ドルに達したことが韓国政府の統計で明らかになったと紹介。韓国はこの30年で1996年と2008年に100億ドルを超える大きな貿易赤字を出しており、いずれもその後に大きな金融危機に見舞われたことから、今回の大規模な貿易赤字も1997年のアジア金融危機や2008年の世界金融危機のような状況を韓国国内で引き起こすのではないかと憂慮する声が出ていると伝えた。

そして、今回の貿易赤字では過去2回では見られなかった輸入面の要素も存在し、今年1〜8月の韓国の石油、天然ガス輸入額が輸入総額の3分の1に迫る1450億ドルに達し、この期間のエネルギー消費支出がすでに昨年1年間のエネルギー消費額を上回ったと指摘。一方で、原油コストの大幅上昇は今年に入ってのものではないことから、やはり輸出面での変化が大きな要因になったとの見解を示している。

その上で、韓国の主力輸出産業である半導体輸出が今年に入って大きく減少しており、今年1〜8月の輸出額が362億ドルと前年同期比49.4%減となったことを紹介。特に主要な輸出相手国である中国への輸出額が121億8000万ドルで同58.9%の大幅減となったことが輸出不振に大きく影響したと説明した。

さらに、半導体輸出減について、業界自体の周期的な業績の波や世界的な新型コロナだけが理由ではないとし、米国による破壊的な干渉と韓国政府および一部企業による主体的な調整の結果でもあると主張。「半導体などの分野において、内部の保守勢力の台頭や米国からの圧力を受けて、韓国の政府と一部企業はいわゆる『対中依存からの脱却』に向けた姿勢を示していると言わざるを得ない」と論じた。

文章は最後に「中国は長きにわたり韓国最大の輸出先市場だ。過去も現在も、そして未来も、中国との着実な経済協力こそ韓国が守るべき方向性なのである。韓国が直面している根本的な課題は、国際経済秩序の変化にどう対応するかだ。韓国は、中国が世界経済成長の原動力となった状況に順応し、融和しなければらず、イデオロギー上の雑音によって本来下すべき理性的な選択を乱されてはならないのである」と結んだ。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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