BMW中国の関係者「100億元の増資で中国事業拡大へ」―中国紙

Record China    2022年10月21日(金) 5時0分

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独自動車メーカーBMWが英国での電気自動車タイプのMINIの生産を停止し、生産ラインを中国に移転する計画であるとの情報が出ている。環球時報は19日、複数のメディアの報道を引用して伝えた。

独自動車メーカーBMWが英オックスフォード工場で電気自動車(EV)タイプのMINIの生産を停止し、生産ラインを中国に移転する計画であるとの情報が出ている。中国紙・環球時報は19日、複数のメディアの報道を引用して伝えた。

環球時報によると、BMWは18日、オックスフォード工場で生産される次期MINIモデルとして『MINIコンバーチブル』などを挙げたが、その中で次期EVモデルについては言及していない。中国のBMW関係者は環球時報の取材に対し、同社がさらに100億元(約2000億円)を投資して瀋陽市の高圧バッテリー生産センターを拡張し、中国でのバッテリープロジェクトへの投資を拡大すると明らかにした。

英紙ガーディアンによると、BMWグループ・MINIブランドの代表であるStefanie Wurst氏は、オックスフォード工場でのMINIのEVモデルの生産を停止した理由として、EVとガソリン車が同じ生産ラインで生産されていることで同工場の生産効率が低いからだとしている。

全国乗用車市場情報連席会の崔東樹(ツイ・ドンシュー)秘書長は環球時報の取材に対し、「動力部品の不一致、バッテリーとエンジンの搭載位置の違いが、2車種の同時に生産する効率の悪さを招いた」とし、「BMWがオックスフォード工場でMINIのEVの生産を中止したという情報があるのも、BMWも主にコストの観点から考えている可能性がある。英国の産業チェーンは不完全でコストが高いため、電気自動車を発展させるのに適した場所ではない」と述べた。

環球時報はドイツの自動車専門サイト「EFAHRER」の18日付の記事を引用し、「現在、BMWはすべてのMINIのEVモデルの英国での生産を中止している。2024年から、MINIのEVは主に中国の華東地区で生産される。今回の決定は、BMWグループが中国の自動車メーカー、長城汽車(Great Wall Motor)と提携したことによるもの」と伝えた。

実際、BMWグループは2018年に長城汽車との合弁企業・光束汽車有限公司(Spotlight Automotive Limited)を立ち上げ、江蘇省張家港に工場を設立し、MINIの次世代EVを開発・生産する予定だ。長城汽車の関係者は環球時報の取材に対し、「光束汽車工場の建設は順調に進められている。すでに生産準備が完了しており、現在は試験生産の段階にある」と語ったという。

2021年、BMWのMINIブランドは新たなブランド戦略を発表した。計画によると、2023年にMINIは中国で2種類のEVモデルを生産・製造する。2027年までにMINIの純電気自動車の世界での比率は50%に達し、中国市場の比率はさらに高くなると予想されている。(翻訳・編集/刀禰)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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