依存は減らすも協力は継続、欧州と中国の関係は「綱渡り」―独メディア

Record China    2022年10月26日(水) 18時0分

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22日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、欧州連合(EU)首脳会議において、今後中国への依存性を低減する一方で、中国との衝突、対抗を避けることで各国首脳が一致したと報じた。

2022年10月22日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは「欧中関係は綱渡り」と題し、欧州連合(EU)首脳会議において、今後中国への依存性を低減する一方で、中国との衝突、対抗を避けることで各国首脳が一致したと報じた。

記事は、2日間開かれたEU首脳会議が21日午後に終了し、欧州理事会のミシェル議長がメディアに対して欧州として今後中国と対等なバランスのとれた関係を求めると同時に、中国との衝突、対抗を避けるとコメントしたことを紹介。米中間の対立について、欧州はちゅうちょなく米国側に立つということはないとの考えを示すとともに「欧州は自主的な発展戦略が必要だ」と述べたことを伝えた。

また、ドイツのショルツ首相が「われわれと中国は明らかに異なる社会ガバナンス理念と持っている。われわれは経済分野で中国が必要だ。脱グループ化も、デカップリングも望まない」と語ったほか、11月に初めて訪中することを認めたとした。さらに、中国資本によるハンブルク港への投資については「(連邦政府は)そもそもまだ決定していない」と述べるとともに、多くの西欧諸国ですでに先例があるとも語ったことを紹介している。

一方で、フランスのマクロン大統領はEU首脳会議後に近年欧州が中国向けにインフラを売却していることについて「戦略的なミスを犯した」と述べたことを伝えた。また、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長が中国について、習近平(シー・ジンピン)国家主席が自身の路線を継続し、東アジア地域の主導権を求め、世界で影響力の拡大を狙っているのは明らかだとした上で「欧州は専制国家の原材料、半導体製品に依存してはならない。警戒を保ち、これまでの教訓を汲み取らなければならない」と述べたとした。

記事はこのほか、EU首脳会議ではウクライナ問題についても議論が行われ「必要があればEUはウクライナを引き続き支援する」ことを強調した決議が採択されたと紹介。各国首脳がロシアに対し侵略と戦争の即刻停止、全てのウクライナ領土の返還を求めるとともに、ミシェル議長がロシアへのさらなる制裁を打ち出し、ロシアに近いとされるハンガリーのオルバン・ビクトル首相さえもが制裁に賛成したと伝えている。さらに、会議ではベラルーシやイランに対する制裁についても議論が行われたことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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