ウォン・カーウァイ（王家衛）監督が手掛け、中国の俳優フー・ゴー（胡歌）が主演を務めるドラマ「繁花」から3日、最新のトレイラー映像およびポスターが公開された。

「繁花」は上海出身の小説家・金宇澄（ジン・ユイチョン）が、2012年に中国最高峰の文学賞「茅盾文学奨」を受賞した長編小説を映像化する作品。1970年代中期までと、80年代から21世紀初頭まで、2つの時間枠を舞台に移り変わる上海とそこに暮らす人々が、阿宝（アーバオ）という男性の目を通じてつづられる。

ウォン・カーウァイ監督が14年に版権を取得後、20年にクランクインして21年には段階的にクランクアップしたのち、今年6月から補足の撮影を行っていた「繁花」だが、3日に最新のトレイラー映像とポスターを公開。完成が近いことを期待させる動きとなっている。

トレイラー映像には、冒頭に原作者の金宇澄が自ら登場。家を訪ねてきたフー・ゴー演じる阿宝と、次に書く小説について会話を交わしている。また、すでに出演が明らかになっているマー・イーリー（馬伊琍）、ティファニー・タン（唐嫣）、シン・ジーレイ（辛芷蕾）の女優3人も登場し、80年代～90年代にかけて、美食および歓楽街としてにぎわいを見せた上海・黄河路のきらびやかな様子が再現されている。(Mathilda)