日本のある賃貸物件の珍しい構造が中国版ツイッター・微博（ウェイボー）で紹介され、話題になっている。

在日中国人の女性は4日、微博に「日本の家は省けるものは省く」とつづり、物件紹介動画を投稿した。紹介された物件には自転車置き場がなく、女性が不動産屋の担当者に尋ねると「上にある」と説明された。

エレベーターに乗り込むと各階の数字の脇に一つずつ鍵穴があり、鍵を挿さないと行き先の階を押せないようになっている。目的の階に到着してエレベーターの扉が開くと、そこがそのまま玄関になっているという作りで、女性は「（玄関の）ドアまでも省いてしまった」と語った。

また、寝室のそばに玄関から続く土間のようなコンクリートの床があり、奥にある扉を開けるとその先は非常階段に。女性は居室のスペースに対してコンクリート部分がかなり広いことに疑問を感じて担当者に尋ねると、自転車を置くためのスペースと回答されたという。女性は「自転車置き場も省いてしまった」と語っている。

女性は最後に「幸い降りる時は鍵は不要だった」と説明しながら、ふと担当者に「鍵を（持って降りるのを）忘れた時はどうすればいいですか？」と質問、これに対し担当者は「入れなくなっちゃうんで……」と困惑したように話している。

この動画に、中国のネットユーザーからは「笑った。こういう奇妙な物件を見るの好き」「見識が広がった」「エレベーターのドアがそのまま玄関のドアに。安心感がない（泣）」「玄関がないって。ぐっすり眠れないし、お風呂にもゆっくり入れないよ」「後をつけられてエレベーターに乗り込まれたら終わりだね」「降りようとしてエレベーターのボタンを押して、中に人が乗ってたら家の中を見られちゃうね」「鍵をよく忘れる私は絶対住めない部屋だわ」といった声が上がった。

一方で、「私はこういうの好き」「なかなかいいじゃない。しょっちゅう鍵を忘れる人には不向きだけどね」「住んでみたい。デパートの中に住んでいるみたいな感じがする」といった声も寄せられている。（翻訳・編集/北田）