学校敷地内で15歳男子生徒が謎の失踪、「10メートル」の死角で何が?―中国

Record China    2022年11月18日(金) 0時0分

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中国江西省上饒市鉛山県の学校の敷地内で生徒が失踪する事件が発生した。

中国江西省上饒市鉛山県の致遠中学の敷地内で生徒が失踪する事件が発生した。中国メディアの極目新聞が11月15日付で伝えた。

報道によると、行方が分からなくなっているのは15歳の高校1年生・胡●宇(フー・シンユー。●は金3つ)さん。福建省で仕事をしている胡さんの母親は、今年10月15日に家族から胡さんが行方不明になったと連絡を受け、すぐに鉛山県に戻った。

胡さんと同じ寮には7人の生徒がいた。生徒らは10月14日の夕方に胡さんが自習をするために寮から校舎に向かったが途中でいなくなったと説明し、「寮から校舎まで100メートルもなく、何が起きたのか分からない」と語ったという。

学内の監視カメラには、胡さんの直前の様子が記録されていた。胡さんは14日午後5時48分に寮内のカメラに映っていたが、その後、姿が見えなくなった。寮から校舎までの間に10メートル余り監視カメラに映らない場所があり、ここで何らかのトラブルが発生した可能性がある。

また、胡さんは当時、兄に買ってもらったICレコーダーだけを所持しており、携帯電話や身分証明書、現金などは寮に置かれたままだった。胡さんはICレコーダーで授業を録音し、学習に活用していたという。

行方不明になった直後、連絡を受けた教師らがすぐに学校の敷地内外を探したが見つからず。翌日改めて校舎や寮をくまなく探したほか、人口池や浄化槽も水を抜いて調べたが、胡さんは見つからなかった。

寮の隣には丘があり、この部分の監視カメラは老朽化により作動していなかった。しかし、壁を乗り越えて外に出られる場所には苔が生えており、調べたところ足跡などはなく、壁の外にも人が通った形跡はなかった。警察も捜査に乗り出し、警察犬を投入するなどしたが、1カ月たった今も手掛かりはつかめていない。

母親によると、クラスメートは「胡さんに変わったところはなかった」と話している。また、インターネットを経由して寄せられた情報を一つひとつ検証したものの、いずれも胡さんと関係があるものではなかった。

母親は謝礼金5万元(約100万円)の尋ね人の張り紙を作成して懸命に胡さんを探しており、まだ奇跡を信じているという。(翻訳・編集/北田


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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