<卓球>「伊藤美誠11-0」が中国でトレンド1位に=「暗黙のマナー」再び論争

Record China    2022年11月18日(金) 13時0分

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卓球のITTF-ATTUアジアカップ2022(タイ・バンコク)で、日本の伊藤美誠が「11-0」のスコアでゲームをものにしたことが、中国で大きな注目を集めている。

卓球のITTF-ATTUアジアカップ2022(タイ・バンコク)で、日本の伊藤美誠が「11-0」のスコアでゲームをものにしたことが、中国で大きな注目を集めている。

17日に行われた女子シングルス1回戦でカタールの17歳マリアムと対戦した伊藤は、格下の相手を終始圧倒。第1ゲームを11-0で奪ったほか、第2~4ゲームはいずれも11-1でものにし、試合を通じて3点しか許さない文字通りの圧勝だった。

卓球では10-0になった場合、リードしている選手がわざとミスをするなどして相手に1ポイント与え、完封勝ちを避ける「暗黙のマナー」がかつて存在した。これは中国で始まったとされるが、一時期「不要論」が盛り上がったこともあり、近年は珍しいスコアではなくなってきた。

それでも、中国ではこの「暗黙のマナー」の意識が根強いためか、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)では「伊藤美誠11-0」がトレンド1位に。ネットユーザーからは「相手のメンツを立てなよ」「失礼にもほどがある」「伊藤選手よ、それって礼儀があるといえるのですか?」「スポーツマンシップは?」「日中文化の差は大きい。張怡寧(ジャン・イーニン。中国のレジェンド卓球選手)ならミスしたふりをして相手の顔を立てるのに」などの声が多く寄せられた。

一方で、「真剣にやることこそ相手へのリスペクト」「1点あげるのがスポーツマンシップだなんて偽善者の考え方」「わざと相手に点を与えることこそ、相手へのリスペクトを欠いた行為だ」「点をあげるのは相手にとって屈辱」「馬龍(マー・ロン。中国の人気選手)も11-0をやってたけど?」「伊藤選手のやり方が好き!試合は試合。メンツはこの場面で論じることじゃない」といった声も少なくない。

ネットユーザーが馬龍の名前を挙げているように、男子世界ランキング1位の樊振東(ファン・ジェンドン)ら中国選手も「11-0」でゲームを奪ったことがある。伊藤に対しては昨夏の東京五輪以降、中国で批判的な声が多く、その影響もありそうだ。

試合についてはこのほかに、「相手のレベルが…」「相手は卓球が全くできなさそう」「私でも勝てそうだ」「うちの学校の小学生より下手なんじゃないかな」など、力の差がありすぎたとの声も寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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