Record China 2022年11月22日(火) 7時0分
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19日、観察者網は「これほど苦労してまで東南アジアの鉄道建設を行う価値はあるのか」とする文章を掲載した。
2022年11月19日、中国メディアの観察者網は「これほど苦労してまで東南アジアの鉄道建設を行う価値はあるのか」とする文章を掲載した。
文章は、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれたインドネシアのバリ島で16日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席がインドネシアのジョコ大統領とともに、中国の技術で建設が進められているジャカルタ―バンドン高速鉄道の試験運転をリモート視察し、両国の協力の成果を示した映像を視聴したと伝えた。
その上で、100年前から構想がありながら種々の要因によりいまだ実現できていない「汎アジア鉄道」の歴史を振り返るとともに、21年12月に開通した中国―ラオス鉄道や今回のジャカルタ―バンドン高速鉄道建設など、中国が「汎アジア鉄道」の実現に向けて積極的に東南アジア諸国との開発協力を展開していることを紹介している。
そして、「これほどまでの苦労をして東南アジアに鉄道を建設する価値はあるのかと問う人がいる」とし、確かに東南アジアの鉄道建設は厳しい気候や複雑な地形など種々の困難が伴うものの、そうであるが故に参入のハードルが高く、一度そのハードルを越えられれば他社の追随を心配する必要性が低くなると指摘。「中国の鉄道はこのハードルを越えることに成功し、多くの現地化作業を進めてきたのだ」と主張した。
文章は、東南アジアにおける中国主導の鉄道建設で用いられる規格、システム、技術はすべて中国の提供によるものであり、中国の規格なり技術なりが現地においてさまざまな方面に大きな作用を発揮することで、中国に大規模かつ長期的な利益をもたらすのだと説明。鉄道建設などを通じて現地との経済、貿易の往来が一層緊密になり、特に技術交流がさらに頻繁になれば、中国の文化的な影響力、ソフトパワーが現地でますます大きな役割を果たすようになり、中国の外交的求心力の増強にもつながるとし、「これは一帯一路の戦略的価値を発揮する上で非常に重要なことだ」と論じている。(翻訳・編集/川尻)
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