2022年11月27日、韓国・朝鮮日報は「日本が2027年には米中に続く防衛費世界第3位の国になる見通しだ」と報じた。

記事は読売新聞の報道を引用し、「岸田内閣と自民党が年末に発表する23～27年の中期防衛力整備計画（中期防）における防衛費総額を40兆円以上とする方向で調整に入った」と伝えた。現在の中期防の防衛費総額は約27兆4700億円だが、日本政府は毎年、大幅に防衛費を増やしており、27年には年間防衛費総額を現在の2倍、国内総生産（GDP）の2％以上まで拡大する方針だと説明している。2％は現在の経済規模だと約11兆円。

日本の防衛力強化は敵のミサイル発射拠点などの攻撃に必要な長距離ミサイルの購入（5兆円）などが柱で、宇宙戦略強化（2兆円）、サイバー戦略（3兆円）にも膨大な費用を策定する予定だとも伝えているが、「防衛省は約48兆円と提示し、財務省は約35兆円が妥当だとの立場で、防衛省と財務省が折衝している」と説明している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「周辺国はどこも国防費を増やしているし、文在寅（ムン・ジェイン）政権も年々、国防費を増やしていっていたのに、1兆5000億ウォンを削ってしまった尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権」「文政権が北朝鮮に注いだ金が韓国を攻撃するミサイルと日本の武装強化という結果をもたらしたわけだ」「日本は今後の国際情勢の変化に備えて動いているのに、韓国はいまだに旭日旗、不買運動と騒いでいる…」「韓国も核や新型兵器を開発し、国防に力を入れるべきだ」「国防予算を増やして武器を開発しよう。武器の輸出も増やすべきだ」「韓国はGDPの3％の国防費でも50兆ウォン（約5兆円）。ノージャパンなんか意味がない」など、韓国の現状を憂う声が多く寄せられている。

また、「歴史的に、こうして無理に国防費を増やした国は戦争を起こしている」「日本は昔も今も信用できない国だ」「でも日本のこうした動きは当然のことだと思う。韓国は政権が変わるたびに日本との関係が変わるし、北朝鮮、中国、ロシアが日本の領土や領海を脅かしているんだから」「日本の防衛力、戦闘力増強に反対はしないが、米国の軍事兵器を購入して連中を太らせるようなまねだけはやめてもらいたい」「その金はどこから持ってくるんだ？」「金もないのに虚勢を張るなよ（笑）」といったコメントも見られた。（翻訳・編集/麻江）