Record China 2014年7月2日(水) 8時10分
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1日、著名な美食家による「サーモンの刺身には寄生虫が多いので、食べてはならない。正統な日本料理店では絶対にサーモンの刺身は出さない」という言論が最近ネットユーザーによって何度も転送されている。資料写真。
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2014年7月1日、著名な美食家である蔡瀾(チャイ・ラン)氏による、「サーモンの刺身には寄生虫が多いので、食べてはならない。正統な日本料理店では絶対にサーモンの刺身は出さない」という言論が最近ネットユーザーによって何度も転送されているが、これに対し、「この意見は受け入れがたい」という不満の声を上げるサーモン好きの人々も少なくない。また、消費者の中には「サーモンの刺身を食べて何年にもなるが、もしこの言葉が事実であれば、私の体内はすでに寄生虫でいっぱいなのだろうか?事実はいったいどうなのか?」と投稿する人もいる。広州日報が伝えた。
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▼日本人はサーモンの刺身は食べないのか?
日本では太平洋産のサーモンは刺身にしないが、ノルウェー産のサーモンは刺身にする。ノルウェー水産局中国区総監の畢思明(ビー・スーミン)氏によると、まずサーモンの特性を理解することから始めなければならない。回遊魚に属する野生のサーモンの稚魚は淡水の川で生まれ、ある程度成長すると川を離れ海に出る。2年から4年たって完全に成長した後、サーモンは再び生まれた川に戻って産卵する。日本のサーモンは太平洋で育った鮭であり、調査によると鮭は淡水で生活するときに、川床の各種昆虫やハエなどを食べるため、寄生虫が入りやすいのだという。蔡瀾氏のサーモンに関わる言葉は半分あっていて、半分間違っている。日本人は確かに太平洋産のサーモンは刺身にしないが、食用としてノルウェーから輸入している養殖サーモンは刺身にしている。
ノルウェー水産局のデータによると、大部分の日本人が食べるサーモンはノルウェー産で、ノルウェーは毎年大量の冷蔵、冷凍サーモンを日本に輸出している。2011、2012、2013年の輸出量は、それぞれ2万7940トン、3万6033トン、3万2261トンで、そのうち大部分がサーモンの刺身に使われている。日本人はノルウェーのサーモンは新鮮で、寿司の食材に適していると考えているのだ。
ノルウェーでも、サーモンの刺身は過去5年間で1つの流行アイコンと化し、本来はサーモンをグリルやシチューにして食べていたノルウェー人の家庭でも、最近では家でサーモンの刺身にして食べることも多くなった。
▼ノルウェー:条件に恵まれた海域と政府による厳格な管理
今年の初夏、ノルウェーの南部Berganと北部のBremangerの間にあるノルウェー西海岸にあるFirda Seafood養殖場を訪れた。まず同養殖場のOla Braanaas社長が持つプライベートアイランドSkjerjehamnに赴いた。ここは、ノルウェーの第2の都市ベルゲンから船に乗って約1時間程の距離にある。ここはまるで桃源郷のようで、海水は透き通っている。ノルウェー人が海産物に持つ自信がどこから来るのかが少し理解できた。
Ola氏は、「ノルウェーの海域はサーモンに適していて、ここには大量の野生のサーモンが繁殖している。冬の海水温度は摂氏3−5度、夏は摂氏20度で、サーモンが成長するのに最も適した環境だ。同じ緯度のグリーンランドの海水は凍ってしまうため、このあたりの海域は最も条件に恵まれており、サーモンにとっては天国だ」と説明した。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)
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