Record China 2022年12月2日(金) 20時0分
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サッカーのW杯カタール大会で、日本がドイツとスペインを破って首位通過したことについて、中国メディア・鳳凰網体育は「われわれは日本サッカーを仰ぎ見る」と題する記事を掲載した。
サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会で、日本がドイツとスペインを破ってグループEを首位通過したことについて、中国メディア・鳳凰網体育は2日、「日本サッカーは世界を横に見て、われわれは日本サッカーを仰ぎ見る」と題する記事を掲載した。
記事は、日本の躍進を「サッカーにおいて黄色人種が起こした過去最大の快挙の一つだ」と称賛。「日本は過去3度グループリーグを突破しているが、今大会はこれまで以上に難易度が高かった。ドイツ、スペインと同居する死の組に入った日本が勝ちあがるとは誰も思っていなかっただろう」とした。
そして、「ドイツはバイエルン・ミュンヘン、スペインはバルセロナという世界のビッグクラブをベースにしており、代表選手の市場価値の総額では共に日本を大きく引き離している」とする一方、「日本は実力でこの2カ国を飲み込んだ。この2試合は歴史的といっていい。親善試合ではなくW杯、しかも1度ならず2度までも逆転勝利したのは決して運によるものではない」と論じた。
また、「データによると、日本はボール保持率17.7%でこの(スペイン戦の)逆転劇を成し遂げたことになるが、この数字はW杯史上最低の記録だった」とし、「日本は力の劣るチームが強いチームに相対する際に用いる、現代サッカーの簡潔でスピーディーなスタイルを極めたのである」と評した。
その上で、4年前のロシア大会のベルギー戦で「ロストフの14秒」と呼ばれるカウンター攻撃を受けて決勝点を献上したことを挙げ、「当時の日本はすでに高いレベルを示していたが、やはり何かの差によって敗れた。4年後、日本はスペイン戦に背水の陣で臨み、わずか1ミリ残ったボールを三笘薫が触れ、逆転ゴールをアシストした」と説明。「“14秒”から“1ミリ”は、運命のいたずらでもあり、(自らが払った時間や努力への)還元でもある。サッカーはうそをつかないのだ」とした。
記事は、「30年前、日中両国のサッカーのプロ化はほぼ同時に行われた。中国のサッカーファンは、日本のサッカーが確固たる方向性定めて、一心不乱に努力し、トライ&エラーを繰り返してついに成功を収めたことを目の当たりにした。ベルギー戦の惜敗、そしてドイツ、スペイン戦の勝利。日本サッカーは世界を横に見るようになったのだ」と述べた。
そして、「日本の底力は、W杯で絶えず残してきた成績、欧州クラブ所属選手のすそ野を広げてきたこと、国内に成熟したリーグとユース育成システムを備えていることに裏打ちされているが、その背景には、日本の漫画に見られるような熱血さやひたむきさ、勇気、夢がある」とし、「多くの中国のサッカーファンが日本のサッカーに心打たれるのも、彼らがまさにこうした気質を見せたからにほかならない」と論じた。
その上で、「中国サッカーは一体誰に学ぶべきなのか。その答えはとっくに目の前にある。ブラジルやドイツ、スペインではなく、日本だ。日本のJリーグの仕組みやユース育成システム、海外移籍ルートなど、いずれも中国が深く学ぶ価値のあるものだ」とし、「中国サッカーはもう川を渡るためにやたらと石を探す必要はなく、日本のやり方をそのまま写せばいいのだ。それさえもできずに別の新しい道を切り開かなければならないのなら、中国サッカーは永遠に(世界を)仰ぎ見るしかない」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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