日本僑報社 2022年12月2日(金) 23時30分
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清華大学国情研究院院長・胡鞍鋼教授が書いた『中国政治経済史論』シリーズ第3弾『江沢民時代』が、中国語版、英語版に先駆け、日本語版が今年の中国建国記念日である10月1日に初刊行された。
清華大学国情研究院院長・胡鞍鋼(こ あんこう)教授が書いた『中国政治経済史論』シリーズ第3弾『江沢民時代』が、中国語版、英語版に先駆け、日本語版が今年の中国建国記念日である10月1日に初刊行された。版元は日中関係の書籍を多数出版している日本僑報社である。
本書は『毛沢東時代』『鄧小平時代』に続く『中国政治経済史論』シリーズ第3弾。1992年から2002年まで、江沢民を核心とする中国共産党が中国を率いた10年間を研究対象としている。この時代は、改革開放が発動された第一段階の終点であり、社会主義市場経済体制確立の起点ともなった第二段階であり、かつその社会主義市場経済体制を整え、十全化へ向かう第三段階の起点となった時代である。本書は中国指導集団の「治国理政、富民興邦」を中心として、歴史の記録、歴史の分析、歴史の評価を行った研究の集大成である。
著者である胡鞍鋼氏は清華大学で研究と教学の任に当たる傍ら、中国中枢の政策立案とその建言の重責を担ってきた。その成果は本書の随所に顕現されている。中国国内に先駆けて出版された日本語版に続き、英語版の準備も順調に進んでおり、江沢民時代はもとより現代中国の政治経済を研究する内外の研究者に資する豊富な内実を具えている。
本書の主要な任務は、党の第十四回代表大会以降の改革開放と近代化建設の歴史過程を記録し、研究を加え(これを縦軸とする)、江沢民を核心とする党中央の治国理政、富民興邦の実践的イノベーションと理論的イノベーションを重点的に分析、総括し(これを横軸とする)、中国共産党が全人民を領導して為し遂げた発展の軌跡、改革の偉業、歴史的な基礎と事業の確立を、縦軸と横軸を交錯させることで記録し、その真実と本質を提示することである。本書の知識と思想における主な貢献は、中国の改革開放の興隆の歴史的軌跡を探索し、中国の勃興を促す巨大な内在エネルギーを分析することにあり、第三者の視点から、江沢民を核心とする党中央指導集団の指導力、革新力、創造力、そしてそれらが果たした歴史的役割、歴史的貢献を客観的に評価していることにある。
胡鞍鋼氏は、1953年4月27日生まれ。清華大学人文社会科学院上席教授(資深教授)、公共管理学院教授、清華大学国情研究院院長。中国トップレベルの国家政策決定シンクタンクである清華大学国情研究院の首席専門家として、1985年以来、現代中国研究と国家政策研究に従事するかたわら、中国改革開放の実践に深く関与し、現代中国の知識理論体系構築に寄与してきた。中国の長期発展戦略研究に一貫して専念するとともに、国家五カ年計画専門家委員会に度々参与し、マクロ政策決定において有効なコンサル活動を担う。中国国情研究分野において、国内外ともにその影響力が重要視されている。国内外において、多数の中国研究学術専門書を出版した。国情研究に従事して30年来、上梓した単著・共著・編著及び外国語著書は100冊を超える。主な邦訳書に、『中国のグリーン・ニューディール』、『SUPER CHINA~超大国中国の未来予測~』、『中国の百年目標を実現する第13次五カ年計画』、『習近平政権の新理念――人民を中心とする発展ビジョン』、『中国集団指導体制の「核心」と「七つのメカニズム」――習近平政権からの新たな展開』、『中国政治経済史論――毛沢東時代(1949~1976)』『中国政治経済史論――鄧小平時代』『改革開放とともに40年』(以上、日本僑報社刊)などがある。「中国国家自然科学基金委員会傑出青年基金奨励金」、「中国科学院科学技術進歩賞一等賞」(2回受賞)、「第9回孫冶方経済科学論文賞」、「復旦管理学傑出貢献賞」など多数受賞。
訳者は日中翻訳学院 本書翻訳チーム。日中翻訳学院(http://fanyi.duan.jp/)は、日本僑報社が2008年9月に設立した、よりハイレベルな日本語・中国語人材を育成するための出版翻訳プロ養成スクール。
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