Record China 2022年12月10日(土) 15時0分
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サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会をめぐり、中国メディアの新浪網は「スペインメディアが中国サッカーを辱めたが、中国人は反論することができない」と報じた。
新浪網の6日付の記事によると、スペイン紙エル・ムンドは先日「アジアの近隣諸国の成功が中国に屈辱を与える」との記事を掲載。日本と韓国という東アジアの隣国がW杯ベスト16に進出する一方で、「巨人(中国)は家でその様子を見守っている」と揶揄(やゆ)した。
新浪網は、「この(エル・ムンドの)報道は中国のサッカーファンを不快にさせたが、われわれはこれに対して何の反論もできない。なぜなら中国サッカーはW杯本大会に進出する資格がなく、ましてや決勝トーナメントに進出することなどできないからだ」と指摘。「中国はここ数年、本当にサッカーを愛する国民の一人ひとりを失望させている」と述べた。
その上で、「実はこの(エル・ムンドの)記事をよく見ると、言葉遣いこそ中国サッカーを辱めているが、それほど大層なことは言っておらず、むしろ(中国に)警鐘を鳴らしている」とし、「外国人選手を帰化させる中国とは異なり、日韓は若い選手を海外に移籍させていることが指摘されている」とした。
そして、エル・ムンドの記事の内容として「日本は現在451人が、韓国は330人が欧州5大リーグを含む海外でプレーしている。中国では武磊(ウー・レイ)が海外でプレーした経験があるが、高い給料と休むことばかりを考える国内選手の中では、当然ながら後に続く選手が出てこない」「中国リーグが間違っているのは大金をはたいて外国人選手を呼んだこと。これは多くの人に中国リーグがすでに海外に匹敵するリーグと思い込ませただけでなく、中国選手の成長の道も狭めた」と論じた。
新浪網の記事は「こうした視点は実はありふれたもので、国内でもすでに似たような指摘が出ている」とする一方、「しかし中国サッカーや中国リーグが変わらないのは、結局のところより深い利益の連鎖が邪魔をしているからだ」と述べ、かねてから指摘されているサッカー協会の腐敗が背景にあることを示唆。元中国代表監督の李鉄(リー・ティエ)氏がこのほど当局に「重大な法律違反」を理由に連行されたことを挙げつつ、「これで中国サッカーの問題がより少なくなることを希望するが、根本的な解決はやはり難しいだろう」と述べた。(翻訳・編集/北田)
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