2022年12月12日、韓国メディア・韓国経済は「日本人の身長が韓国人より低い理由」について分析する記事を掲載した。

記事によると、1996年生まれの男性の平均身長は、韓国が174．9センチメートルで日本の170．8センチメートルより4．1センチメートル高い。20～29歳の女性の平均身長も韓国が161．3センチメートル、日本が157．9センチメートルとなっている。

17歳の日本人の平均身長は、男性が170．9センチメートル、女性が158．1センチメートルを記録した1994年以降の30年近くで横ばい、もしくは低下している。1万年前と変わらない、むしろ低下したという研究結果もあるという。

日本人の身長が伸びず、むしろ低下した理由について、代表的な仮説として「日本で1200年近く肉食がタブーとされていた」というものがあると記事は説明している。

675年に天武天皇が食肉禁止令を発布してから1875年に解除されるまでの約1200年間、日本人は肉を食べなかった。明治時代以降に肉を食べ始め、近代化により生産性が飛躍的に向上したことで日本人の身長も急激に伸び始めたが、最近30年でまた停滞期に入った。

記事は「日本産婦人科医会が推奨していた妊娠女性の体重増加量は他国に比べて明らかに少なく、これにより低体重児が増え、結果的に身長にも影響を及ぼした」とも指摘している。

さらに「肉食を控える離乳食文化も原因の一つだ」と分析。韓国では「子どもの成長に役立つ」として牛肉をすりおろして食べさせ、「アレルギーと消化不良を誘発する」との理由で小麦粉を避ける。一方、東京港区で配られる離乳食調理法に肉類は一切見当たらない。その代わりに白米、魚、うどんなどが含まれているという。

最後に記事は「肉を避ける傾向のせいか、日本国内では『現在の日本人の平均身長は遺伝的に可能な上限に達した可能性がある』との研究結果も発表されている」と伝えている。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「今回のW杯では日本とドイツの選手たちの身長差がかなり目立ったよね」「韓国は日本より4センチも大きいのになぜサッカーは下手なのか」「日本では子どもを連れて公園に来る母親がみんな細身。そういう理由だったのか」などの声が上がっている。

一方で「大事なのは身長より国民性」「生きる上で身長は大して重要じゃない。人柄や健康的な生活、社会構成員の意識のほうがよっぽど大切」「日本人は身長が低くても長寿だし、賢い。身長が4．1センチメートル高いからって何の自慢にもならない」「結局は遺伝子が身長を決める。貧しいけど国民の身長が高い国だってある。日韓はどんぐりの背比べ」「日本人は少食だから背が低めだけど、健康に長生きできる。韓国人は食べすぎのせいでさまざまな成人病に苦しんでいる」「いよいよ身長まで日本と比べるようになったのか」「身長、体重、顔の大きさにここまで執着する国は世界で韓国だけだろうな」などと指摘する声も見られた。（翻訳・編集/堂本）