Record China 2022年12月16日(金) 17時0分
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ゼロコロナ政策を緩和した中国で解熱鎮痛剤などが入手困難となり、海外では「中国に送るため」の買い占めも発生しているという。
ゼロコロナ政策を緩和した中国で解熱鎮痛剤などが入手困難となり、海外では「中国に送るため」の買い占めも発生しているという。仏国際放送ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)中国語版が15日、ロイターの報道を引用して伝えた。
それによると、香港やマカオ、オーストラリアのドラッグストアでは、中国本土の家族や友人に送るために解熱剤や検査キットを購入する人が相次いでいる。中国本土では感染が急拡大していると言われており、解熱剤などの需要が急増。ドラッグストアには長蛇の列ができたほか、オンラインショップでも売り切れが相次いでいるという。
店によっては購入量に制限を設けるなどして対応し、製薬企業も生産を拡大している。ただ、上海市のある医師は「中国人は買いだめが好きなので、余るはずはない。みんな病気になる前に買ってストックしておく」と話す。
また、北京市の女性・常(チャン)さんは「ドラッグストアでは薬が売り切れ、SNSなどを通じて仕入れて販売する業者から買うには値段が高すぎる。オーストラリアの友人に、下の子のための解熱剤を購入して送ってもらうつもり」と話す一方、「メルボルンの友人によると、彼女の家の近くのドラッグストアでも解熱剤が売り切れたそう。中国人が大勢来て買っていったからだと話していた」と明かした。
香港でも解熱剤が品薄になっているという。香港の羅さんは北京にいる友人に解熱剤と検査キットを送る準備をしているといい、「彼らにすぐに送ってほしいと頼まれた。北京では入手できず、ネットで購入しても何も送られてこないと言っていた」と語った。
中国では解熱剤が入手困難になったことから、専門家が勧めたレモンに人々が殺到。価格の高騰を招いている。(翻訳・編集/北田)
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