4大動画配信サービスの一つ、愛奇芸（アイチーイー/iQiyi）がこのほど公開した2022年の台湾でのドラマ人気ランキングでは、中国ドラマがトップ10のうち7席を占める人気となっている。

台湾のユーザーを対象に、愛奇芸が22年を総括してこのほど公開したデータでは、中国語をはじめ10種の言語のドラマ作品から、今年の人気トップ10を同時に発表。ランキングでトップに立ったのは、ウー・レイ（呉磊）とチャオ・ルースー（趙露思）が主演した2部作の時代劇ドラマ「星漢燦爛」「月升滄海」だった。

2位はワン・ホーディー（王鶴棣）とユー・シューシン（虞書欣）が主演し、今夏最高のヒット作となったファンタジー時代劇の「蒼蘭訣」。3位はイ・ソンギョンとキム・ヨンデが主演の韓国ドラマ「流れ星」だった。

4位はアレン・レン（任嘉倫）とリー・チン（李沁）が主演し、今年9月に配信された「請君」で、5位はユエン・ビンイエン（袁冰妍）とジェン・イエチョン（鄭業成）主演の時代劇「祝卿好」だった。6位には台湾でも人気のタイBLドラマから「KinnPorsche The Series」が入っている。

7位はイーサン・ルアン（阮經天）とソン・ズーアル（宋祖児）の中国ドラマ「舌尖上的心跳」、8位は韓国ドラマで「ユミの細胞たち2」、9位と10位も中国ドラマで「心居」と「卿卿日常」が登場した。なお、「卿卿日常」は11月に配信スタートしたばかりの最新作ながら、再生回数は85億回を突破し、トップ10入りを果たしている。

なお、「蒼蘭訣」は巨額を投じた超大作ではなく、配信開始直後の人気ぶりはダークホース的な存在とも報じられていた。同時に発表された制作コストの回収率の高い「吸金CP（カップル）」のランキングでは、「蒼蘭訣」のワン・ホーディーとユー・シューシンが1位に。2位は「星漢燦爛」「月升滄海」のウー・レイとチャオ・ルースー、3位は「請君」のアレン・レンとリー・チンとなった。

また、ユーザーアンケートによる「最もよく見るドラマ」では中国語ドラマが84％でトップ。2位は63．5％で英語ドラマ、3位は38％で韓国語ドラマだった。さらに今年、飛躍的に視聴者を増やしたのはタイ語ドラマとなっている。（Mathilda）