中国で広まる「ビタミンC神話」、本当に新型コロナを防げるのか―中国メディア

Record China    2022年12月21日(水) 9時0分

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18日、中国新聞週刊は、「ビタミンCは本当に新型コロナを予防したり治したりできるのか」とする記事を掲載した。

2022年12月18日、中国新聞週刊は、「ビタミンCは本当に新型コロナを予防したり治したりできるのか」とする記事を掲載した。

記事は、中国でこの数週間新型コロナ感染者が激増する中、当局が軽症患者の自宅健康観察を推奨していることで、市民の間では各種解熱鎮痛薬のほかにビタミンCの買いだめが発生していると紹介した。

そして、上海市の復旦大学付属華山医院の感染症専門家が「新型コロナに対する上で、免疫力が最大の武器になる」と語り、感染症の権威として知られる鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏をはじめとする複数の著名な専門家が「新型コロナ感染後にはビタミンCを多く補給して身体の防御能力を高め、ウイルスにあらがうとよい」と市民にアドバイスしていることを伝える一方で、ビタミンCが新型コロナの治療に効くかどうかはこれまでに議論が繰り広げられ続けてきたとした。

その上で、華中科技大学同済医学院付属同済医院感染症科の郭威(グオ・ウェイ)副主任医師が、新型コロナ感染者にとってビタミンCは「気休め」のようなものであり、人体の免疫力増強にある程度寄与するものの「短時間のうちに免疫力が新型コロナの感染を防げるほど強くなるわけではない」とし、ビタミンCが新型コロナの予防にもならなければ、ウイルスを殺すこともなく、対症療法の薬物代わりには使えないとの見解を示したことを紹介。「感染後、やみくもに大量のビタミンCを服用してはいけない。大量摂取すれば体内のpHバランスが崩れる可能性がある。そして、ビタミンCはできるだけ新鮮な果物や野菜から摂取すること」と指摘したことを伝えている。

記事は、「ビタミンC神話」の背後には、新型コロナ感染で人々が抱く焦りと心細さがあるとし、同じような心理状態により発熱や痛みの自覚症状が出た時に複数種類の薬品を重複使用する状況も発生しうると紹介。専門家が「多くの薬品が併用、混用、多用してはいけないことについて警戒しなければならない。そうしなければ、新型コロナよりも深刻な結果を招きかねない」と注意を呼び掛けていることを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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