毎年数千人が死亡…韓国の孤独死問題に米メディアも注目=韓国ネット「経済は発展したけど…」

Record Korea    2022年12月22日(木) 21時0分

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19日、韓国メディア・アジア経済は「深刻化する韓国中年男性の孤独死問題に米CNNが注目し、詳しく報じた」と伝えた。写真は韓国。

2022年12月19日、韓国メディア・アジア経済は「深刻化する韓国中年男性の孤独死問題に米CNNが注目し、詳しく報じた」と伝えた。

記事によると、CNNは18日、「韓国中年男性が『孤独死』で死んでいっている」とのタイトルで、14日に韓国保健福祉部が発表した「2022年孤独死実態調査」の結果を引用し韓国の孤独死と高齢者の貧困問題について報じた。

CNNは「孤独死」を韓国語の発音そのままローマ字で「godoksa(コドクサ)」と表記し、「寂しい死(lonely death)と翻訳。「韓国社会が急速に高齢化したことで広まった現象」で、「韓国の法律上、孤独死とは家族や知人と断絶し独りで暮らしていた人が自殺や病気で死亡した後、一定の期間が過ぎてから遺体で見つかること」だと説明している。

その上で、「数千人の孤独な中年男性が毎年、独りで死亡している」「死後も数日、あるいは数週間も発見されないことが多い」として韓国社会の問題であると指摘。孤独死はここ10年間で増加しており、その背景には国家の人口学的危機、社会福祉格差、貧困と社会的孤立などがあり、これらが新型コロナパンデミック以後、より顕著になったと伝えている。

また、孤独死の事例9件を分析したソウル市福祉財団政策研究院専任研究員の研究内容についても紹介し、研究対象者の大部分が「チョクパン(jjokbang)」と呼ばれる狭く汚い部屋や「半地下(banjiha)」に住んでいるとも説明している。

昨年の韓国の孤独死件数は3378件で、17年の2412件に比べ大幅に増加した。昨年の孤独死者中、50~60代男性は1760人で、全体の52.1%に達した。男性の孤独死者は2817人で、50~60代が占める割合は62.5%となっている。40代の孤独死者は436人、70代314人、80代以上135人、30代120人、20代37人、10代1人となっている。また、韓国の孤独死は毎年男性が女性に比べ4倍以上多く、昨年は5.3倍を記録したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「韓国の高齢者の貧困は経済協力開発機構(OECD)でも最下位水準だ。子どもの教育に資産を使い果たして蓄えがない。老いて子どもも会いに来なくなり、独り死んでいく」「子どもをもうけたら財産、年収の半分が飛んでいく。国の支援もなく、人口は減っていくのに対策はない。この国の消滅危機は事実だ」「女性家族部がしたことといえば男性嫌悪の助長、離婚増加、家庭崩壊、出生率低下を通じた女性解放だ。政府は女性家族部を廃止できないのなら、男性部を設立してでも、孤独死問題を解決すべきだ」「一人世帯が増えれば孤独死は避けられない問題だ。関連福祉法を作って効果的に予防するよう政府が努力するべき」「中年男性たち自身の責任も無視できないと思う。昔の人たちは家父長制の考えが強く、家庭のことは何もせず王様のようにふるまってきた。子どもたちと一緒に会話し笑って本当の意味の『家族』として交流していた人がどれほどいるだろう?年老いてから独りになるのには理由がある」「孤独死したくなければ、奥さんがそばにいるうちに奥さん孝行しないとね」などの声が寄せられている。

また、「韓国だけじゃなく、どの国も一緒じゃない?」「大勢の人に囲まれていたら死なないし、病気にもならないのか?。死は公平なものだよ」「経済は発展したけど、人の心は貧しく不幸になった」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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