Record China 2022年12月26日(月) 19時10分
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中国メディアの中国新聞社新疆分社は25日、「日本が中央アジアで影響力を拡大するのが難しいのはなぜか」とする記事を発表した。
記事によると、「中央アジア+日本」対話・第9回外相会合が24日に都内で開催された。岸田文雄首相はトルクメニスタン、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、ウズベキスタンの中央アジア5カ国外相による表敬を受けた。また、5カ国外相は、11月24日に設立された自民党の国会議員でつくる「日本・中央アジア諸国友好議員連盟」のメンバーとも面会した。
ロシア外務省のザハロワ報道官は22日、同会合が都内で開催されることについて、「中央アジア諸国に対する日本の経済方針は明らかにロシアとの経済関係を損なうことを目的としている」とコメントしていた。
今年は日本と中央アジア5カ国の外交関係樹立から30周年に当たる。林芳正外相は4月15日、中央アジア5カ国外相とのオンライン会合で、ウクライナ情勢について討論した。林外相は同月、カザフスタンとウズベキスタンを訪問した。
中国の専門家によると、日本は中央アジア諸国との協力を深めることでこの地域での影響力を拡大し、ロシアと中国をけん制しようとしているが、この目的を達成困難だ。
大連外国語大学東北アジア研究院の副院長、呂平(リュー・ピン)氏はロシアの通信社スプートニクの取材で、「日本は1980年代から中央アジア問題に強い関心を寄せてきた。ソ連が崩壊すると、中央アジア諸国との関係を積極的に発展させ、ユーラシア大陸の内陸地域に足場を築こうとした。双方には協力する意思はあるものの、実際問題として、地政学的な制約を乗り越えることは難しい」と指摘した。
呂氏はその理由の一つとして、「内陸国である中央アジア諸国が海洋国である日本と継続的な関係を築くには、安定した陸路と海路がなければ困難だ。カスピ海を経由してイランやアフガニスタンを進む道か、コーカサス山脈を越えるかだが、中央アジア諸国にとってはどちらも実現困難だ。北または東へ向かえばロシアと中国を避けられない。従って、日本は中央アジアと協力する意欲は強いが、地理的な面から実際の効果は限定的だ」とした。
もう一つの理由としては、「日本は実力が相対的に萎縮している国であり、アジアの内陸地域で重要な役割を演じたくても、実力的にも、またそれ以外の側面でも実現困難だ。日本は東南アジアや南アジアの一部の国とは継続的な協力が可能だが、中央アジア諸国で特に大きな影響力を確立することは難しい」とした。(翻訳・編集/柳川)
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