HIV感染と診断された女子学生、1年以上の投薬の後「誤診でした」―中国

Record China    2022年12月29日(木) 0時0分

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中国・江西省吉安市でHIVに感染していると診断された女子学生が治療を始めてから1年後に実際は感染していなかったことが判明する事件があった。資料写真。

中国・江西省吉安市でHIVに感染していると診断された女子学生が治療を始めてから1年後に実際は感染していなかったことが判明する事件があった。中国メディアの澎湃新聞が26日付で伝えた。

報道によると、大学2年の女子学生は昨年、体の不調を訴えて病院で検査を受けた際にHIV感染の疑いがあると告げられた。そこで、吉安市疾病コントロールセンターで改めて診察を受けたところ、「HIV感染」との確定診断を受けた。

父親によると、女子学生はショックで毎日泣いて過ごし、大学内でも周囲から距離を置かれるようになったほか、悪夢にもうなされるようになった。また、治療のために処方された薬を飲むと、アルコール度数の高い酒を飲んだかのようなめまいを覚えたという。

苦しい“治療”を1年余り続けていた今年6月、偶然に同省南昌市の南昌大学第一付属医院で診察を受ける機会があった。そこでHIV抗原抗体検査を受けたところ、女子学生は実際には感染していなかったことが判明した。

女子学生の父親がすぐに吉安市疾病コントロールセンターに問い合わせると、同センターは「診断は間違いだった」と認めた。父親は「若い娘がこんな病気で(誤診を受けるなんて)。娘はずっと泣いているし、学校でも仲間外れにされ、退学に追い込まれた」とやるせない胸中を明かした。

同センターの担当者は「女子学生は妊娠していたが、本人からも(最初にかかった)病院からも妊娠のことは聞いておらず、後になって分かった。妊娠期間中には偽陽性になることがある」と主張したほか、「検査キットの品質に問題があった可能性がある」とも述べた。

中国のネットユーザーからは「こんな病気でも誤診なんてあり得るのか?今何時代だよ」「『妊娠を知らなかった』って。それは検査する医師が自ら確認することじゃないのか?女の子本人も知らなかっただろう」「『検査キットに問題があったかもしれない』とか、その言い訳はするだけ無駄。それだけで診断するわけじゃないし、再検査だってできただろう」「誤診は誤診。あれこれ言い逃れをしようとするな」「センターに全責任がある」といった声が上がる一方、「大学2年で妊娠しちゃう女子もどうかと思う」との意見も散見された。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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