中国で干支の「ウサギの切手」が不評―「日韓英仏のものより劣る。妖気を帯びている」

Record China    2023年1月1日(日) 8時0分

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中国では、ウサギの絵をデザインに使った自国の卯年切手の評判が悪いようだ。香港や台湾、さらに日韓英仏の卯年切手よりもはるかに劣り、「妖気」を帯びているなどとする批判が飛び交っている。

今年の干支は兎(うさぎ)。とは言っても日本以外は中国の春節(旧正月、2023年は1月22日)をもって干支が切り替わるのだが、それでもさまざまな国や地域で、新しい干支であるウサギのデザインを用いた郵便切手が発表された。ところで「干支の元祖本家」であるはずの中国では、自国の「卯年切手」の評判がよろしくないようだ。大手情報/ポータルサイトの網易では、中国大陸の「卯年切手」は香港や台湾、さらに日本や韓国はおろか、異なる文化圏に属するの英仏の「卯年切手」と比べても中華の雰囲気がなく、強烈な「妖気」すら感じさせるデザインと酷評する文章が掲載された。以下は同文章の抄訳だ。

香港や台湾、さらに日本の卯年切手も、伝統的な祝日のスタイルに基づいてデザインされている。つまりウサギの可愛さと喜びを際立たせている。また、いずれの切手も、ウサギのやさしさとかわいらしさを強調している。

香港の切手

香港の卯年切手のテーマは「瑞兆のウサギで福を手に入れる。新たな年を慶賀する」だ。香港の郵政当局がこの切手を発表したのは2022年12月19日で、発売は1月10日だ。ウサギの伝統工芸品が示されており、技術面では平板加圧印刷と銀箔プレス技術が用いられているので、視覚的に干支のウサギを輝かせて、祝賀の雰囲気を盛り上げている。

台湾の切手

台湾では12月1日に卯年切手のデザインが発表された。郵政当局は、図案のコンセプトは「富貴と円満、喜んで新春を迎える」と説明した。発表された卯年切手には複数の種類があり、それぞれウサギはポーズが異なっている。座っているウサギを描いた切手は、新たな年を静かに期待することを表現している。飛び跳ねるウサギのデザインは活気と生気を象徴し、大活躍ができる前途洋々たる新年を迎えることを示している。

日本の切手

日本と韓国での卯年切手も、中国大陸の「青ざめたウサギ」よりも、はるかにめでたさを表現しており、伝統的な祝日文化の雰囲気に合致している。韓国で発表された卯年切手は中華の伝統文化である「玉兎」のイメージも参考にしている。「玉兎」とは、月に住むとされるウサギのことだ。

韓国の切手

我々として恥ずかしく思ってしまうのは、欧州の国であるフランスや英国の卯年切手を目にした時だ。

フランスの切手

フランスの卯年切手は中華文化の雰囲気が濃厚だ。中国の伝説にもとづく「玉兎と月」のデザインも採用されている。そして、祝いの気分を強く感じさせるデザインだ。英国では12月中に卯年切手が発売された。切手全体から春節の祝賀ムードが漂ってくるデザインだ。

英国の切手

ここで中国の「青いウサギ」の切手を見ると、芸術上の独自の実験をしているようだ。デザインしたのは中国の国宝級芸術家である黄永玉氏だが、祝日の雰囲気も中華の伝統文化の息吹きも感じさせてくれない。

ネットユーザーの反応を見ても、評判はよろしくない。あるネットユーザーは、「病気のウサギと言えるかもしれない。魔境に飛び込んだウサギと言えるかもしれない。(中略)干支の切手に登場するはずのめでたいウサギとは思えない」と書き込んだ。

中国の切手

さらに、「フランス人でさえ、切手に中華文化と祝日の雰囲気をどう表現するかを知っている。(中国で)今回の卯年切手の審査を担当した人の考え方が全く分からない」、「我々の邪門ウサギを見て、デザインにあきれかえった」、「見ているだけで腹が立つ。干支の卯年切手は人々を不愉快にするためにデザインされたのか?」と、さんざんに酷評されている。

中国大陸の卯年切手は、台湾メディアにも批判された。あるユーザーは台湾での報道を引用して「向こうでも、モロに『妖なる雰囲気の兎』と言っている。強烈な妖気を帯びているのだ!」と批判した。あなたは、どう思われるだろうか。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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