2014年7月5日、中国紙・新京報は、中国の習近平（シー・ジンピン）国家主席の訪韓に伴い、今後中国国民の生活に影響する可能性のある事柄について報じた。

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今回の習主席の訪韓について、専門家は「中韓両国の関係だけではなく、東北アジアの政治的安定や中国人の生活に対しても重要な影響がある」と指摘する。そのうち、中国国民の生活に直接影響が及ぶ例として次の4点を挙げた。

1．自由貿易協定（FTA）が成立すれば韓国車がより安く購入可能に

中山大学韓国研究所の魏志江（ウェイ・ジージャン）所長によると、中韓FTAが成立すれば、より多くの中国の農産物が韓国に輸出可能となるだけでなく、韓国製自動車が中国市場に大量に流入し、価格が下る可能性がある。中韓両国のFTA交渉は12年5月にスタートし、昨年9月に第一段階を終え、現在は農業副産物や石化製品の関税撤廃に関する第二段階の交渉に入っており、年内の妥結を目指している。

2．食品分野での提携が進み、韓国産キムチが食卓に

韓国は10年以降、中国市場に向けてキムチの拡販を進めている。しかし、中国側の発酵食品に関する衛生基準などの原因によって、キムチの韓国からの輸入は制限を受けてきた。そのため、中国のスーパーやレストランで見かけるキムチはほとんどが韓国企業が中国で生産したもので、韓国からの直輸入品ではない。今後は韓国からの輸入キムチが一般市民の食卓に上ることになる。

3．人民元とウォンの直接取引制度の成立で企業のコストが抑えられる

人民元とウォンの直接取引制度が成立すれば、両替の際にドルを介する必要がなくるため、両国企業のコストが低減できる。両国通貨の国際化にも有利に働くことになる。

4．ビザ免除の段階的な拡大で両国間の往来がさらに便利に

韓国の済州島ではすでに中国人のビザを免除しており、今後ソウルが2番目のビザ免除都市になる可能性がある。ビザの相互免除によって、両国間の往来がますます便利になる。（翻訳・編集/HA）