Record China 2023年1月5日(木) 14時0分
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2016年に日本で起きた中国人留学生殺人事件被害者の母親が被害者の元ルームメートに対して起こした生命権訴訟で、裁判所が被告に約70万元の賠償を命じる2審判決を言い渡した。写真は江秋蓮さん
2023年1月4日、中国紙・北京晩報は、2016年に日本で起きた中国人留学生殺人事件被害者の母親が被害者の元ルームメートに対して起こした生命権訴訟で、山東省の裁判所が被告に約70万元の賠償を命じる2審判決を言い渡したと報じた。
北京晩報によると、原告の江秋蓮(ジアン・チウリエン)さんは、娘である江歌(ジアン・ガー)さんが16年に東京都内のアパートでルームメートだった劉暖曦(リウ・ヌワンシー、劉鑫から改名)さんの交際相手に刺殺された際、劉さんが江歌さんを助けようとしなかった上、事件後にネット上で江秋蓮さんを挑発するような発言をしたと主張、劉さんを相手取って訴訟を起こしていた。
山東省青島市城陽区人民法院は22年1月、原告の訴えを認めて被告に損害賠償金と慰謝料を合わせた69万6000元(約1340万円)を支払うよう命じる1審判決を言い渡したものの被告が上訴。昨年12月30日に同市中級法院が1審判決を支持して被告に69万6000元を支払うよう命じる2審判決を言い渡した。中国では2審制を採用していることから被告の敗訴が確定した。
判決を受けて被告の劉さんは今月2日夜、微博に「裁判所が出した判決には従わなければならない。もし助けてくれる人がいるなら、額を床に打ち付けて感謝する」として寄付を求める書き込みを行った。翌3日夜には寄付の打ち切りを発表するとともに、計2万5600元(約49万円)が集まったことを報告している。
すると、微博の運営者が4日、劉さんのアカウントを永久凍結する措置を取った。アカウントページには「コミュニティーの規則に反したため、このユーザーは永久に発言禁止処分とします」と表示されるようになった。原告の江さんは「これで永久凍結された劉さんのアカウントは4回目だ」とコメントしている。
なお、劉さんは再び新たなアカウントを作成し「仕事を紹介してください。どんなきつい仕事でもやります」と書き込んでいたが、このアカウントもほどなく永久凍結されたという。(翻訳・編集/川尻)
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