中国・湖南省衡陽市の山道で、凍った道路を滑り降りてきた観光客が別の観光客と衝突する事故が発生した。中国の映像メディア・梨視頻などが伝えた。

報道によると、事故があったのは同市の観光地・南岳衡山。現場で撮影された映像には、凍った坂道を複数の観光客が滑り台のように勢いよく滑り降りる様子が映っており、中には道路脇のガードレール沿いに並んだ別の観光客の列に突っ込み転倒させる様子も確認できる。

別の動画では、滑り降りてきた人と接触して転倒した女性が道の中央で倒れたまま痙攣（けいれん）する姿も映っていた。梨視頻によると、ぶつかった観光客は現場から逃走し、現在、警察が行方を追っている。

観光地の管理担当者は「滑っていい場所はないし、許可してもいない。彼らは歩いて登るための公道で滑って遊んでいる。注意はしても一部の人たちは聞く耳を持たない」と語り、現在はオープンにしているが雪が強くなるなどした場合は道を閉鎖することもあると説明した。

中国のネットユーザーからは「見ているだけで腹が立つ」「この人たちは危険だということが分からないのか」「普通にスキーをやるだけでも危険が伴うっていうのに」「まったく救いようがない」「滑っている人は自分の体をコントロールできていない。超危険！」「これはもはや殺人だ」といったコメントが寄せられている。（翻訳・編集/北田）