Record China 2023年1月22日(日) 6時0分
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台湾の与党・民進党の党主席に就任した副総統の頼清徳氏は来年の次期総統選で同党の有力候補。昨年11月の統一地方選で大敗した党勢をどう回復するか手腕が問われそうだ。写真は中華民国総統府ウェブサイトより。
台湾の蔡英文政権で副総統を務める頼清徳氏が18日、与党・民進党の第17期党主席(党首)に就任した。頼氏は来年初めに予定されている次期総統選で、同党の有力候補と目される。昨年11月の統一地方選での大敗した党勢をいかに回復して政権維持につなげるか。その手腕が問われそうだ。
台湾・中央通信社などによると、頼氏は米ハーバード大学にも留学した内科医で、政界に転身後は立法議員(国会議員)、南部の台南市長を経て蔡政権の1期目では行政院長(首相)を務めた。
2020年1月の総統選挙への立候補を表明したが、民進党の予備選挙で蔡氏に敗退。蔡氏が総統に再選後、副総統に起用されていた。親日派としても知られ、昨年7月に安倍晋三元首相が銃撃され、亡くなった際は弔問のため来日した。
民進党は昨年11月末の統一地方選で首長ポストを7県市から5県市に減らし、前回18年の地方選を上回る大敗を喫した。これを受け、蔡氏は責任を取る形で兼務していた党主席を辞任。15日の主席選で唯一立候補を届け出ていた頼氏が選出された。投票率は17.59%と低かったが、得票率は99.65%に達した。
18日の就任式典で頼氏は「最大限の努力で地域の平和と安定の現状を維持していく」と強調。さらに「四つの堅持」に言及し、自身が率いる民進党は(1)自由・民主主義の憲政体制(2)中華民国の主権と中華人民共和国は互いに隷属しない(3)主権の侵犯、併呑を許容しない(4)中華民国台湾の前途は台湾の人々全体の意思に従う―を掲げた。
頼氏は民進党内でも「台湾独立派」とされるが、台湾の民意は現状維持派が大半。昨年10月の世論調査では中台関係の現状維持を望む回答が86.3%に上った。
18日の記者会見で頼氏は「台湾は実質的に独立した主権国家だ。改めて独立を宣言する必要はない」と述べた。こうした発言は次期総統選をにらんで幅広い支持を目指す狙いともみられる。(編集/日向)
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