2023年1月19日、韓国・JTBCによると、「アラブ首長国連邦（UAE）の敵はイラン」という尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の発言に関し、イラン外務省が韓国大使を呼んで抗議し、訂正を求めた。

イラン外務省のレザ・ナジャフィ法務・国際問題担当次官は18日に駐イラン韓国大使を呼び、「イランは湾岸地域の国の大多数と友好的関係にある」とした上で「韓国大統領の発言はその友好的関係を阻害し、地域の平和と安全を害するものだ」と指摘。韓国政府に対して説明と立場の訂正を求めた。

また、尹大統領が最近「独自核武装論」に言及したことや、イランの資金凍結など韓国政府の非友好的措置に対する説明も求めたという。

尹大統領は15日、UAEに派兵された韓国軍のアーク部隊を訪問し将兵らを激励した。その際に「UAEにとって最も脅威的な国はイランで、韓国の敵は北朝鮮」「韓国とUAEは非常に似た立場にある」などと発言していた。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「大統領をこんなにも恥ずかしいと思ったのは初めて」「大統領ともあろう人がUAEに外交活動へ行き、イランを敵に回して帰ってくるとは。これが『国民の力』（与党）の誇る“素晴らしい外交成果”なの？」「大統領の失言が原因で大使が呼ばれたのは初めてでは」「文在寅（ムン・ジェイン）前大統領が築いた韓国の地位を尹大統領が一瞬にして壊した」など、尹大統領への怒りの声が殺到している。

他にも「尹大統領は『チョク（敵）ではなくチャク（パートナー）と言った』と主張するだろう」「尹大統領はとにかく失言が多い。今回も『そんなことを言った覚えはない』と言い張れば？」などの声が見られた。（翻訳・編集/堂本）