最近の中国ドラマは時代劇、SF、現代劇など、そのジャンルは多岐にわたっていて、視聴者の間で盛り上がりを見せている。ネットで話題性の高い作品を映画・ドラマの情報サイト豆瓣（douban）のスコア順で並べてみた。

第5位、「浮図縁～秘めた思い～」

豆瓣スコア：6．7点（10点満点、以下同）

12月28日から配信された「浮図縁」は、人気同名小説を俳優ワン・ホーディー（王鶴棣）と女優チェン・ユーチー（陳鈺琪）によって実写化したもの。肉親を殺され復讐（ふくしゅう）目的で宮廷に入り、有力宦官に上り詰めた肖鐸（ワン・ホーディー）と、殉葬を強いられた先皇帝の妃・歩音楼（チェン・ユーチー）が、権力闘争の中で生と死の試練を共にしながら徐々に恋に落ちていく禁断のラブストーリーを描いている。

第4位、「少年歌行」

豆瓣スコア： 7．7点

人気作家・周木楠による同名小説を実写化したもので、描くのは、皇位の争いから追われたケチな性格の皇子・蕭瑟（リー・ホンイー/李宏毅）、赤い服がトレンドのとんちんかんな熱血少年・雷無桀（アオ・ルイポン/敖瑞鵬）、父親を殺され復讐に燃える妖艶な僧侶・無心（リウ・シュエイー/劉学義）の3人が江湖という義侠の世界でさまざまな試練を乗り越えながら江湖と皇室の陰謀を暴き、成長していくストーリーだ。

2018年に制作されたアニメ版は豆瓣で10点満点中8．5点をマークし、絶大な人気と知名度を誇っているだけあって、アニメ版と実写版の比較が連日ネットで賑わいを見せている。

第3位、「三体」

豆瓣スコア：8．0点

作家、劉慈欣（リウ・ツーシン）氏による大ヒット長編SF小説「三体」。10日から動画サイト「bilibili（ビリビリ）」で配信されたアニメ版には酷評が殺到したが、実写版が配信されると注目度、人気度とも急上昇を見せている。

描くのは、文化大革命で家族を失い、度重なる裏切り行為に疲弊してしまった科学者・葉文潔が、エイリアン・三体人の力を借りて人類の文明を変えることを目的に秘密組織を作るところから始まる物語。原作人気に加え、出演者らの迫真の演技が光り、ブレーク必至の作品として大注目されている。

第2位、「去有風的地方」

豆瓣スコア：8．2点

3日に配信が始まった同作はリウ・イーフェイ（劉亦菲）初の現代ドラマ。ストレスだらけの都会暮らしに見切りをつけたヒロイン（リウ・イーフェイ）が、雲南省の農村に滞在しながらそこで出会った人々と温かいリゾート建設に挑むというストーリーだ。美しい田園風景やグルメ、ライフスタイルなどが魅力ポイント、若者の憧れの的となり、センセーションを巻き起こしている。

第1位、「狂飇」

豆瓣スコア：8．9点

中国の治安、司法、検察、公安などの部門を主管する機構・中国共産党中央政法委員会が選別した犯罪事例をもとに制作された刑事ドラマ。政府のインセンティブ、ベテラン俳優の加盟、犯罪・刑事という人気ジャンルの「3好（三つの『良し』）」で制作された同作品は、21年8月に配信された「掃黒風暴」よりもテンポと出来栄えが良いとして絶大な人気を誇っている。（編集/RR）