中国人観光客の「出国ブーム」はまだ見られず、アジアの観光地はひっそり―独メディア

Record China    2023年1月28日(土) 7時0分

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独メディアのドイチェ・ヴェレ中国語版は26日、「中国人観光客の出国ブームはまだ見られない」との記事を掲載した。写真はチェンマイ。

独メディアのドイチェ・ヴェレ中国語版は26日、「中国人観光客の出国ブームはまだ見られない」との記事を掲載した。

記事は、「中国当局は昨年末から、新型コロナウイルスの封鎖や制限措置を次々と撤廃し、中国人の旅行を開放しているが、春節(旧正月)期間中、アジアの伝統的な観光スポットは依然として閑散としており、中国人観光客はあまり見られていない」と伝えた。

例として、AP通信の報道を引用し、タイ・チェンマイのターペー門近くの市場や広場を訪れた中国人観光客はわずかだったとし、「タイの観光スポットの一つだが、数百万人の中国人観光客が戻ってくるのを今も待っている状況だ」と報じた。

2019年には120万人の中国人観光地がチェンマイを訪れたというが、タイ観光局チェンマイ事務所のスラッダ・サルティラワン(Suladda Sarutilawan)氏は「今年は50万~60万人の中国人観光客が訪れることを期待している」と語ったという。

また、タイを訪れていた中国人観光客の男性は「ビザや航空便がまだ完全には元に戻っていない。今後3カ月でより多くの観光客が来ることになるかもしれない」と話したという。

インドネシアのバリ島も同様だ。記事によると、現地ではいくつかの店が赤いちょうちんなどを飾り付けているが比較的静か。あるレストランの店主は「コロナ以前は提携先の旅行会社が毎日のように中国人観光客を連れて来てくれた。しかし、彼らが倒産してからは客が大幅に減った」と話した。

バリ島の旅行協会の関係者によると、昨年1~11月に同島を訪れた中国人観光客は2万3000人弱で、島内の旅行会社およそ80社のうち4分の1ほどしか営業していない。インドネシアは北京、上海などの主要都市からの直行便就航を模索し、より多くの中国人観光客を呼び込もうとしているという。

中国は2月6日から20カ国への団体旅行を再開するが、日米韓と共にオーストラリアも含まれていなかった。メルボルンの旅行会社の代表は、オーストラリアが中国からの観光客に検査を要求したことに対する報復だとの見方を示し、「深刻な差別。なぜ全員ではなく中国からの渡航者だけなのか」と苦言を呈したという。

一方で、オーストラリア政府は中国からの渡航者への検査は暫定的な措置だとし、「中国のリストに含まれるかどうかにかかわらず、オーストラリアの優れた旅行先としての評判が中国人観光客を呼び戻すことになると確信している」と自信をのぞかせた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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