Record China 2023年1月29日(日) 15時0分
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25日に西安を出発して温州に向かっていた中国国際航空CA8524便が、強い揺れに見舞われた。機内では乗客の悲鳴が響いた。乗客の一人が撮影した動画をSNSに投稿したことで、同件が強い関心を呼んだ。
25日に中国北西部の西安(陝西省)を出発して、南東部の温州(浙江省)に向かっていた中国国際航空CA8524便が、強い揺れに見舞われた。機内では乗客の悲鳴が響いた。乗客の一人が撮影した動画をSNSに投稿したことで、強い関心を呼んだ。
投稿した乗客によると、旅客機の主翼が振動し、機体は激しく上下に揺れて急降下した。怖くなったので不測の事態に備えて、携帯電話を使って動画を撮影した。機内では乗客の悲鳴が響き、客室乗務員が乗客をなだめ続けたという。
投稿された動画に関連する用語は27日、中国の代表的SNSの一つである微博(ウェイボー)の検索ワードトップになった。中国国際航空は同日午後、微博の公式アカウントを通じて、同件を重視し、急いで調査したと説明した。
中国国際航空はさらに、調査の結果として、飛行中に乱気流の影響で短時間の揺れが発生したが、操縦室および客室の乗務員は手順に基づき適切に処理し、乗客の積極的な協力を得て温州竜湾空港に正常に着陸し、負傷者は出なかったと説明した。
強い揺れに見舞われたCA8524便は、25日午後0時59分に西安を出発し、午後3時に温州に着陸した。同便の飛行記録には、水平飛行に入った同便は9000メートル前後の高度を維持していたことが示されているという。
飛行中の航空機が揺れる基本的な理由は、乱気流に突っ込むことだ。乱気流は熱力学的な原因で発生するものや、先行した航空機が残した大気の乱れなど、さまざまに分類される。また、飛行中の航空機が肉眼やレーダーでは確認できない晴天乱気流という現象に見舞われる場合もある。
中国メディアの山東第一財経は中国国際航空CA8524便が見舞われた大きな揺れを報じた記事で、航空機利用の際の「タブー集」を紹介した。筆頭に取り上げたのは、搭乗の際にエンジンに硬貨を投げ入れる行為だ。中国では時おり、乗客が「安全祈願」のつもりで航空機のエンジンに硬貨を投げ入れて、安全の確認が終わるまで飛行機が出発できない事態が発生している。山東第一財経は、航空機のエンジンにはブレードやタービンなど重要な部品があり、小さなネジ1個でも重要部品を損傷させ、エンジンの空中停止を引き起こす場合すらあると紹介した。従って、エンジンに硬貨を投げ込む行為は、他の乗客乗務員だけでなく、自分自身を危険にさらす行為と警告した。
また、機内で勝手に指定されていたのとは異なる座席に移動することも危険という。航空機は搭乗者や貨物について、重量バランスを考えた上で配置しているからだ。さらに、離着陸時にはイヤホンを使うべきでない。航空機の緊急事態の80%は、出発時の滑走や離陸および降下と着陸時に発生しているからだ。緊急事態が発生すれば乗務員の指示に従って迅速に行動する必要があり、イヤホンをしていて指示が聞き取れないことが、「生死を分けてしまう」可能性もあるという。
さらに、飛行中の航空機は突然に大きな揺れに見舞われることもあるので、シートベルトを締めておかねばならない。また、搭乗している機が着陸した直後に荷物を取り出す乗客もいるが、これも危険行為だ。着陸直後の航空機はかなりの高速で滑走しており、緊急事態に遭遇して急ブレーキをかける場合もあるからだ。頭上の棚から荷物を取り出している時に急ブレーキがかかると、自分自身が前方に投げ出されるだけでなく荷物も飛んで、周辺の乗客にけがを負わせる可能性が高い。従って、完全に停止するまで着席していなければならないという。(翻訳・編集/如月隼人)
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