中国の俳優ジン・ボーラン（井柏然）とソン・ウェイロン（宋威龍）主演のサスペンス時代劇「君子盟」（全29話）の配信が30日に始まり、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）では歓喜の声が上がった。

同作はもともと「張公案」というタイトルで、話数は30話だった。撮影が行われたのは2020年。タイトル変更と話数縮小が分かったのは21年9月のことだ。

中国では21年8月以来、芸能界への管理統制が厳格化されるとともに、中国共産党の機関紙がBL（ボーイズラブ）やブロマンスの弊害を指摘する記事を掲載したことで、このジャンルが封殺対象になりそうだと注目の的になり、複数の新作ブロマンスについて国家広播電視総局の承認を同年内に得るのは不可能とも報じられていたが、当時の報道によると、「張公案」は男性同士の親密な描写を全て削除したことで話数は減ったものの審査を通過したという。

「君子盟」の配信開始について中国メディアの紅星新聞は30日、「予告も宣伝もなく騰訊視頻（テンセントビデオ）で本日スタート。すでに10話が公開されている」などと伝え、微博ではある人気ブロガーが「すごく突然のサプライズ。『張公案』が始まった！変更後のタイトルは『君子盟』。あなたは追いかけますか？」と投稿。また、一気に10話更新されたことも話題になり、ネットユーザーからは「絶対に追いかける」「ジン・ボーランの古装が大好き」「待ちに待ったソン・ウェイロンの新作だ」などの声が上がっている。（翻訳・編集/野谷）