今年の中国映画興行収入、1月末で早くも100億元突破、春節好調で最短の記録

Record China    2023年2月4日(土) 7時0分

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中国の映画市場が力強く回復し、2023年の映画興行収入(前売り券を含む)が1月31日末で早くも100億元を突破した。特に春節期間中が好調で1月末の100元突破は最短の記録だ。写真は中国の映画館。

中国の映画市場が力強く回復し、2023年の映画興行収入(前売り券を含む)が1月31日午後4時20分現在、早くも100億元(約1910億円)を突破した、と国営メディアが伝えた。特に春節シーズン(1月21日~27日)が好調での興行収入は30億元に上った。1月末の100億元突破は最短の記録だ。

21年に初めて世界最大の映画市場となった中国(本土)は、厳格な都市封鎖(ロックダウン)などの「ゼロコロナ政策」の影響で22年の興行収入が前年比36%と大きく落ち込んだ。興行収入は約300億6700万元にとどまり、トップの座を再び北米に明け渡した。

中国網によると、映画市場の回復は複数の上場企業の取り組みのおかげだ。ある証券会社のアナリストは「過去3年間の新型コロナウイルス感染症の影響により、映画業界は苦しい経営を強いられた。大多数の映画業界上場企業は昨年、赤字を計上する見込みだ。今年は全面的に好転するとみられる。映画はクリエイティブ産業で、高品質の大作は1作品だけでも1社の業績を支えられる」と述べた。

悦東文化の燁東CEO(最高経営責任者)は「証券日報」に「春節が例年よりも早く、春節枠の公開が早めになり、優良作品が集中的に上映されたためだ。新型コロナの『乙類乙管』の実施と奏効により、オフラインのエンタメ消費が全体的に回復の流れを示している」と言及した。

聚影匯の創業者の朱玉卿氏は証券日報に「今年の春節枠の意義は映画産業チェーンの回復と撮影から宣伝、さらにはその後の関連全チェーンの回復と発展にある。各種措置により、今年の映画産業はコロナ前の70%の水準に回復し、来年は全面的に回復する見込みだ」と予測した。

今後を展望すると、今年は多くの映画が公開を控えている。万連証券の研究報告によると、1月29日現在で年内の公開を予定している映画は計84作品で、うち「見たい」の回答数が5万を超える映画は計26作品となっている。今後の興行収入に期待できる。

中国国際放送局によると、春節期間中の興行収入ランキングのトップ3は、SF大作『流転の地球(原題:流浪地球)』の4年ぶりとなる続編「流浪地球2」、チャン・イーモウ監督の最新作「満江紅」、劇場アニメの人気シリーズの最新作「熊出没・伴我”熊芯”」が占めた。

映画興行データ分析アプリ「灯塔専業版」の発表データによると、「流浪地球2」は、前売り券を含む興行収入が10・08億元となるなど、公開初日から22の記録を更新したことが明らかになった。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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