スシロー騒動に思う、「回転ずし」って本当に必要?―香港メディア

Record China    2023年2月7日(火) 18時0分

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香港メディアの香港01は6日、日本で物議を醸しているスシロー騒動をめぐる評論記事を掲載した。

香港メディアの香港01は6日、日本で物議を醸しているスシロー騒動をめぐる評論記事を掲載した。

先日、日本の回転ずしチェーン「スシロー」の店舗内で若い男性がしょうゆボトルの口をなめたり、未使用の湯飲みをなめて元の位置に戻したり、唾を付けた指をレーンの寿司になすり付けたりする動画がSNS上で炎上、同社の株価が大きく下落した。このほか、「はま寿司」や「くら寿司」などでも同様の客による迷惑行為が起きている。

同記事は「このような事件は初めてではない」と指摘し、過去には日本でコンビニ店員らによる不衛生な行為を撮影した動画が炎上する事例が相次ぎ、「バカッター」「バイトテロ」などと呼ばれて物議を醸したことを紹介。一方で、当時と異なる点として「当事者が従業員から客へと変わっている」ことを挙げ、「コンビニの従業員であれば企業が当事者をクビにしたり再教育を施したりすれば騒ぎはある程度収まったが、今回はそうはいかない」とした。

その上で、「これを機に回転ずしの必要性について考えてみてはどうだろうか」と提言。「すしは握りたてを食べた方が良いのではないか。見られるだけのすしがレーンを流れていたり、食べたいネタがなかなか来なかったり、売れないネタを放置して新鮮さが失われていったりする。面白さ以外に、すしを回さなければならない必要はあるのだろうか」と疑問を投げかけた。

そして、「今では客が注文したすしをテーブルまでの直行レーンで届けてくれる店も出てきた。すしが流れるという楽しさを維持しつつ、鮮度も確保できる良い方法ではないか」とし、「スシローが発表した対策もまさにこの方法だったが、私は以前から疑問に思っていた」と述べた。

同記事はまた、こうした迷惑行為を多くの客がしているというわけではないとしながらも、「氷山の一角」だとの認識を示したほか、インターネットの世界ではたとえ友人だけに見せるつもりだったとしても、他のプラットフォームに転載されるなどして拡散されていくのだと説明した。

その上で、日本人ブロガーの徳力基彦氏が2019年につづった文章の中で、バイトテロが話題になる6つの背景として「もともと、『バカな行為』は目に見えないレベルであった」「ネット投稿により『バカな行為』が可視化された」「一部の人は『バカな行為』投稿を友達しか見ないと思い込んでいる」「『バカな行為』は瞬時に拡散するようになった」「『バカな行為』を大きく取り上げるメディアも増えた」「『バカな行為』が話題になると過去のものもさかのぼられるようになった」を挙げていたことを紹介。今回のスシローなどでの「客テロ」騒動にも通じるものがあるとしている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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