韓国にHYBE+SMの巨大事務所誕生、K‐POPにプラス?マイナス?

Record Korea    2023年2月12日(日) 18時0分

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10日、韓国・京郷新聞は「HYBEとSMエンターテインメントが手を組んだことで、K-POP市場の地殻変動が予想される」と報じた。 資料写真。

韓国の人気グループBTS防弾少年団)などが所属する総合エンターテインメント企業「HYBE」が、大手芸能事務所SMエンターテインメントの創業者で筆頭株主のイ・スマン氏から所有する株式18.46%のうち14.80%を4228億ウォン(約40億円)で取得する。これによりHYBEがSMの筆頭株主となる。10日、韓国・京郷新聞は「HYBEとSMエンターテインメントが手を組んだことで、K-POP市場の地殻変動が予想される」と報じた。

記事は「ポストBTSを準備するHYBEがK-POPアイドル第1世代を作り出したSMエンタを手中に収めれば、トップランナーの地位がますます堅固になる」としている。HYBEにはBTSのほかにNewJeansLE SSERAFIM、TOMORROW X TOGETHERなどが所属。SMには東方神起、SUPERJUNIOR、SHINeeEXO、NET、aespaなどが所属する。両社が手を組めば「メガ知的著作権」を保有することになり、グローバル市場で「規模の経済」が可能になる。業界では新たなシナジーへの期待が膨らんでいるという。

逆に「SMのカラーが失われ、結果的にK-POP産業の多様性が弱まるのでは」という懸念も漏れ聞こえると、記事は伝えている。大衆音楽評論家らは「SMはK-POPのオリジナリティーを築いた最も歴史ある会社。その象徴性に害が及ぶ」「今回の買収は暴力的だ」といった批判的な声を上げている。また、「東アジアで最もパワーのあるエンタメ会社が誕生することで、産業的な面ではグローバル市場における競争力強化が期待できるが、ディズニーがFOXを買収し映画市場の多様性が失われたのと同様の状況になりかねない」との指摘もあるという。

先ごろ韓国ネット大手カカオがSMエンターテインメントの持分9.05%を確保すると報じられたばかり。カカオの大株主は中国・テンセントであることから、韓国のネットユーザーからは「カカオよりHYBEがましってことだ」「中国に買収されなかっただけでもありがたい」「中国資本が韓国の文化コンテンツに口を挟めないようにしてほしい。HYBE&SM、ファイト」「イ・スマンのこの決断力がSMをここまで育て上げたんだろう。自分が戦うべき相手が強いことを分かってるから、ライバルに売ったんだな」といったコメントが寄せられている。

その他、「韓国音楽の大物、伝説の2人が世界における韓国の地位を更に上げてくれるものと信じてます」などの声も見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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